シェア経済の伝道師が説く 新しい社会と生き方青山ブックセンター本店

未来の課題解決まで踏み込んで考察

全体は序章と終章を加えた7章構成。1、2章でなぜシェアが重要か、そこから生み出される新しい豊かさとは何かを考え、3章では住まい、仕事、子育て、家族、老後、教育までに広がるシェアモデルによる新しい生き方を動き始めた実例をもとに語る。4章ではこれからの社会課題にシェアモデルがどんな可能性を持つかを考察し、5章ではシェアにおける最も重要な要素である「信頼」について考える。

広がりの大きいテーマだけにいくぶん駆け足の印象はあるが、シェアを単にビジネスモデルとしてとらえるのではなく、社会思想としての意義にまで視点を深め、論じきっているのが伝道師としての真骨頂だろう。

「先行発売で月曜日に入荷、ベストセラーの平台に平積みしたところ、すぐに反応が出た」と、ビジネス書を担当する中田麻美さんは話す。火曜日からは平台上の面陳列棚にも並べ、来店客の視線が集まるように仕掛けた。

『FACTFULNESS』『メモの魔力』が2強

それでは、先週のベスト5を見ておこう。

(1)FACTFULNESSH・ロスリングほか著(日経BP社)
(2)メモの魔力前田裕二著(幻冬舎)
(3)面白くならない企画はひとつもない高崎卓馬著(宣伝会議)
(4)お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください! 大河内薫、若林杏樹著(サンクチュアリ出版)
(5)「アタマのやわらかさ」の原理。松永光弘著(インプレス)

(青山ブックセンター本店、2019年2月11~17日)

冒頭にも触れたように、ここでも『FACTFULNESS』が1位。2位はライブ動画配信サービスの前田裕二氏の本で、昨年末の発売以来好調が続く。この2強がビジネス書の売り上げを引っ張る。3位の本と5位の本は、それぞれこのシリーズで取り上げた企画力をめぐるスキル本だ。4位の本は、いきなり退職して漫画家になった著者が税理士に税金関係のことを教えてもらう実用マンガ。納税シーズンで売れ行きを伸ばしている。

(水柿武志)

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