朝の勉強会は逆効果 なぜ今「ひとり朝活」が必要か学びを成果につなげるための「ひとり朝活」主義(1)

2019/2/27
「朝活」は自分の人生を振り返る「内観」が大切(写真はイメージ=PIXTA)
「朝活」は自分の人生を振り返る「内観」が大切(写真はイメージ=PIXTA)

「朝活」という言葉から、朝から活動的に人と会ったり勉強会に通ったりというイメージを持つ人も多いでしょう。しかし朝の時間は外に出て活動的にインプットするよりも、自分の人生を振り返る「内観」のほうが大切だと「朝活」関連の書籍を多数出版している池田千恵氏はいいます。具体的な「ひとり朝活」の方法を「朝活のプロ」池田氏が解説します。

なぜ「朝活」は「意識高い系」といわれてしまうのか

1つの会社で異動を繰り返し、時間をかけてプロになるのが「幸せだと信じる」「生きるためには仕方がない」と考えるのはすでに過去の話となりました。今の時代、会社が5年後に「何屋」をやっているか分かりません。異業種だった巨大企業が自社の領域に進出してきたため、あっという間にシェアを奪われてしまうということも実際に起きています。未来が全く読めないほど環境が変わってきているため、「会社に勤めてさえいれば安心」と思う人は、現役で働いている若手にはほとんどいないでしょう。弁護士や会計士といった、難関といわれる職業ほど機械化の波にのまれているのも象徴的です。

副業禁止だった上場企業や銀行も副業を解禁し始め、今や会社は、食べるために仕方なく続ける場所ではなく、「どこでも通用するスキルを磨く場所」ととらえる考え方が広がっています。過去の成功体験にしがみつく年配の上司に見切りをつけ、組織に頼らず生きていかなければいけない時代を迎えているのです。危機感を持った人たちは自衛手段として、自分の市場価値を高めるためにコツコツと勉強をはじめています。「好きを仕事にしよう」という主張が今の若い世代に魅力的に見えるのも、このような社会背景からです。

「若者の○○離れ」というのは年配が若手の行動を嘆くときの決まり文句ですが、将来が見えない今の状態では、過去の強烈な成功体験から抜け出せない年配より、危機感を抱いている若手のほうがよっぽど先を見て行動できる可能性があるといえるでしょう。多くの若手が「このままではまずい」という漠然とした不安から、資格取得の勉強や交流会などに足を運んでいます。「朝活」でスキルアップしようと、熱心に勉強会や異業種交流会に通うのもそのひとつです。私は「朝活」という言葉が一般的でなかったころから「朝活」を研究・観察・実践していますが、「朝活」がここまで広がった背景には、この「将来への漠然とした不安感」があると考えています。