一流のエグゼクティブは何が違うのか――。プレゼンスコンサルタントという仕事柄、こうした質問をよく投げかけられます。そうしたなかでも「時計の選び方」は、大きな違いがあるアイテムの一つです。一流のエグゼクティブは、ビジネスシーンでスーツに合わせる時計についてほぼ全員が「正解」をご存じですが、一般のビジネスマンの多くは「間違い」を選んでしまっているようです。
では、スーツに合わせる腕時計の「正解」とは、どのようなものなのでしょうか。
・ケースはシルバー色
・ベルトは黒革
・ダイヤル直径は3.5~4cmほど
・ケース厚は1cmまで
・きちんとした品質や高級感を感じるもの
「なんだごく普通の時計じゃないか」と思われるかもしれません。そうです。普通の時計が「正解」なのです。
変に存在感を主張せず、糊(のり)のきいたカフスから少し顔をのぞかせるような奥ゆかしさで、またシャツの袖口を傷めることもないサイズやデザインのものが最適なのです。
新人が学生時代の延長でカジュアルなものを好むのはわかります。しかし「普通」を「つまらない」「地味」と思い込んでは間違いなのです。
革は牛本革で、ヌメ革やスエードなどのソフト革やエキゾチックレザー系は無し、というところは名刺入れと同じです。
なお、メタルバンドはシルバーステンレスなどは許容範囲ですが、革に比べるとカジュアルでアクティブなイメージです。きちんと見せたい方、キャリアのある方は、やはり革バンドがおすすめです。
■「間違った腕時計」5つのポイント
具体的に申し上げると以下のような時計が「間違い」です。
・ダイバーズウオッチ
・ダイバーズウオッチのようなデザインや大きめフェイス
・派手なフェイス
・ゴールド色のフェイスやベルト
・安っぽく見えるもの
以上はあくまで一般企業のビジネスマンを基準にしています。当然、ダイバーズなどの機能が仕事のうえで必要な人については、この限りではありません。まず見やすさを考えて選んでいる人もいると思いますが、それはそれで必要なことでしょう。
ただ、なぜ間違いかというと、本来ダイバーズや大きめなフェイスの時計はカジュアルさが際立ち、スーツやビジネスシーンにはミスマッチとなるからです。
また、端正なスーツスタイルと、径が大きめの時計はバランスが悪く、時計ばかりが悪目立ちすることが多いからです。そうなるとどこか「軽い」雰囲気を醸し出し、仕事での「できる」感は感じられません。