
クール&ウォームビズが完全に定着し、スニーカー通勤も推奨される現在。数年前までの「ビジネスカジュアル=ジャケパン」というイメージも今は昔、もはやノーシャツ・ノータイ当たり前、デニムなんて企業も少なくない。とはいえ、あまりに急速に進むカジュアル化の波に、戸惑っている方もいることだろう。さらには、なんとか着こなしは変えても鞄は今までどおり、なんて御仁もきっといるはずだ。
そこで今回、「今のビジネスカジュアル」と「それに合う鞄」について考えた。
闇雲にカジュアルならいいわけでもない。節度ある仕事服と鞄選びは、現代ビジネスマンの必須科目なのだ。
《 一流企業でもここまで進行中! 》
Case 1. パナソニックの場合

【 愛用鞄 】トゥミのブリーフケース
「同僚、上司と部下など社員同士が話しやすくなった」
「オフィスワーク中心で、お会いするのもIT業界の方が多いので、私は基本的にノータイ&スニーカー。カジュアル度は部署によって程度は様々ですが、全体的に服装がカジュアルになったことで、社員同士の距離が縮んだのを実感しています。バッグは以前から好きなトゥミ。最近は外出時の持ち物が少ないので、現在は薄型を使っています」
Case 2. ブリヂストンの場合

【 愛用鞄 】ホグロフスのバックパック
「ルールがないので、服装は完全に個人の裁量です」
「私は営業もやっていたのでフルオーダーの3ピースなんかも持っていますが、今は年に数回着る程度。昨年、弊社では服装のルールが撤廃されましたが、リラックスして仕事ができるので集中力が持続しやすいと思います。趣味がトライアスロンで、トレーニングがてら自宅まで走って帰ることもあるのでこのバックパックは重宝しています」
Case 3. 伊藤忠商事の場合

【 愛用鞄 】オロビアンコのトートバッグ
「キッチリしたい日もあるが、カジュアル化自体は歓迎」
「弊社は水・金が脱スーツ・デー。とはいえ、毎日の仕事内容やお会いする人などに応じてカジュアル度合いは変わります。スーツの日もあれば、デニムシャツにニットタイなんて日も。カジュアルな装いを考え、実践すると発想が豊かになり、仕事にも好影響を感じます。バッグは専らトートで、色や柄など少し色気のあるものが好みですね」

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