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就活探偵団

こんなエントリーシートは嫌だ 人事に聞く傾向と対策

2019/2/20

イラスト=強矢さつき

就職活動シーズンの本格的な幕開けとなる会社説明会解禁が3月1日に迫っている。この時期、就活生にとって悩みの種は志望企業に提出するエントリーシート(ES)だろう。何をどう書けば良いのか。注意すべきポイントはどこか――。就活探偵団が企業の人事担当者を取材し、傾向と対策を探った。

「本当に読んでくれているのですか」。そういぶかしむのは立教大学3年生の男子学生。志望動機や自己PRを書いて提出するESは就活の第一関門だ。しかし探偵(記者)が学生らに取材すると、こんな懐疑的な声を聞くことが少なくない。

ディスコ(東京・文京)の調査によると、昨シーズンに就活した2019年春卒業予定の学生は平均14社にESを送っていた(18年7月時点)。会社ごとに内容を変えねばならないうえ、紙での提出が求められる場合もある。学生には大きな負担だ。半面、落とされた場合は「ESの内容のどこが良くなかったのか分からない」(私大19年卒の女子学生)などと釈然としないことも多い。

■熱意を読み取る

探偵団が企業60社にアンケート調査を実施したところ、学生にESの提出を課している企業は8割に上った。

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「採用シーズンになると目が痛くなって大変なんですよ」。そう話すのは、ある日用品メーカーの女性社員。この企業は筆記試験を通過した学生のESを選考材料にしている。担当者は通常業務をこなしながら、1日に数十枚のESを4時間以上かけて読む。そんな日が何日も続くのだ。

ESはウェブで届くが、「きちんと読み込みたい」と全てプリントアウト。気になる箇所にペンで線を引きながら読むのが彼女の流儀だ。「ESには学生の熱意がこもっている。こちらも優秀な人材かどうかを見極めなければならないので、気が抜けないんです」

こんな話を聞けば、学生もESをおろそかにできないと感じるだろう。「応募が多く集まる大手や人気企業は一般社員を動員してきちんと読んでいる」(マイナビの高橋誠人編集長)という。

ESの提出を求める企業のうち、面接など次のステップに進む際にESで「絞る」と答えた企業は8割近くあった。「明らかにミスマッチの学生を最低限ふるいにかける」(IT企業)、「語学力に基準を設けている」(外資系化学)など、ESがフィルタリングになっているようだ。

では企業の担当者は、ESの中で特にどんな記述に注目しているのか。重視する項目を聞いたところ(複数回答)、いわゆる「ガクチカ」と呼ばれる「学生時代がんばったこと」を挙げた企業が8割近く。また評価の高いESについては、「自分自身をきちんと分析・理解している」「内容の論理展開・整合性がある」がそれぞれ7割以上だった。

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