バッティングマシンで野球の試合 5Gなら遠隔地でもデジタル×スポーツ、手軽に楽しく

中でも人気を集めているのが、チーターなどの動物と徒競走ができるゲーム「ニゲキル」だ。スクリーンに映るチーターや恐竜などと約10メートルをダッシュし、スピードを競う。対戦する動物は他にもゴリラやゾウなど、自身のレベルに合わせて9種類から選べる。

日常生活では見ることができない動物と人間との競走を、他の来場者も面白そうに見つめる。スポーツ中継のようなアナウンスも流れ、テレビのバラエティー番組に参加しているかのようだ。

卓球のラリーを続けながらブロック崩しで対戦できるアカツキの「PONG!PONG!」(東京・渋谷)

実際のスポーツをゲーム風にアレンジした機器もある。スマートフォン(スマホ)ゲーム開発のアカツキは、物体の立体的な位置を瞬間的に判断・追跡するトラッキング技術を取り入れた卓球ゲーム「PONG!PONG!」を開発した。東京都渋谷区にある卓球レストラン「T4 TOKYO」で無料で体験できる。

デジタル技術で卓球台の上にブロックを表示。ブロックはボールが当たると崩れ、制限時間内に相手のブロックを多く壊した方が勝ちだ。2台のカメラでボールの位置を認識し、プロジェクターで卓球台にブロックを映し出す。

開発したアカツキライブエンターテインメントの白木佑典氏は「卓球はレベルの違う人同士での対戦が難しい。ゲームの要素を取り入れることで、プレーの実力に関係なく勝敗が入れ替わり、みんなで盛り上がることができる」と語る。店舗では性別や年齢の違いを気にせず対戦しているグループが多いという。

センサーや通信の技術革新は絶えず進んでおり、娯楽機器の進化も想定される。スポーツとデジタルの組み合わせは、今後も様々な楽しみ方をもたらしてくれそうだ。

(桜井芳野)

[日本経済新聞夕刊2019年2月18日付を再構成]