2019/3/11

ところが大学を卒業してGEヘルスケアに入社すると、そう単純でなかったことに気がつきました。医療機器の会社なので、人の命や健康データに関わる部分は非常に規制が厳しい。プログラミングで「すぐ得られる」達成感は消えました。

僕は厚木で身につけたスキルを組み合わせて自分にできる最大の仕事をしたかったので「日本に関われる仕事はあるんですか」と会社に尋ねました。すると「日本法人があるのに、わざわざアメリカ人のおまえを送るわけがないだろう」と言われたので、GEは辞めてクラウドコンピューティングの会社に転職しました。

次の会社では経営者として日本法人の立ち上げに関わりました。ITも日本語もできる人は貴重だから、若いうちに偉くなれた。24歳で、再び日本に来ることになりました。日本にはいつか戻りたいと思っていました。厚木にいたときからずっと魔法にかけられたような気分。コウメ太夫さんの叫んでいる顔が忘れられなかった(笑)。

しかし、経営者になれたものの、何のために頑張ってきたのかと悩み始めました。思い描いていたような達成感が得られなかった。それで楽しいこともやりたくなって、お笑い芸人もやり始めたんですよ。

■20歳に戻れるなら
会社を創業したい。切磋琢磨(せっさたくま)する周りの起業仲間に憧れ

今からでも遅くないし、やるかもしれないけど、まだ何のリスクもない時期にやっておけばよかったと思うんだよね。学生時代に起業していればもう13年たっていることになるから、勉強になった経験はたくさんあると思う。当然大変なこともあるだろうから、一緒に乗り越えてきた仲間がいたとしたらそれも大きな財産になっているでしょうね。

学生の頃に起業のことは考えていませんでした。今付き合いがある友達の中には学生時代に起業した人が結構います。今にも上場しそうな会社もあれば、すごい借金を背負っている人もいる。それでもみんなが生き生きしていて、仲間とも信頼関係がある。僕は大学の友達とは一人も連絡が取れていない。大変な思いを一緒にやってきていないから。

でも20歳に戻ってやり直したいとは思わない。実際に歩んできた道が一番理想だったんじゃないですか。僕は人生で失敗したことはないと思っています。グーグルのインターンに落ちたときみたいに、他の人にとっては失敗に見えることはあるかもしれないけれど、それは別に考え方次第、捉え方次第です。

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