自分の未来、まず絵に描こう ラクガキコーチのお仕事タムラカイさん

富士通デザインに勤めながら個人でも活動するタムラカイさん
富士通デザインに勤めながら個人でも活動するタムラカイさん

技術の進化や価値観の多様化によって、個人の働き方も新時代を迎えている。新連載「オシゴト図鑑」では、型にはまらない新しい働き方や肩書を自ら見いだした先人を紹介する。第1回は富士通デザインの社員でありながら「ラクガキコーチ」として活動するタムラカイさんのオシゴトに迫る。

「ラクガキコーチ」ってどんな仕事ですか?

最近だとグラフィックレコーディング(グラレコ)という名前で呼ばれているのですが、イベントや会議の内容を即興で絵として書き起こしたり、絵を描きながら自分自身や企業の方向性について考えてみるというワークショップを開いたりしています。

例えば自分を振り返るワークショップでは、気持ちを顔の表情のイラストにする「エモグラフィ」、目標達成への道筋を描く「スパイラルマップ」など、自分が今まで当たり前のようにやっていたことをベースにメソッドを作り、ラクガキを役立つ方向で使うということをやっています。

企業向けだと、例えばビジョン作りの手伝いをすることがあります。その会社の方々の思いをまずは聞いていくのですが、それをいきなり何ですかと聞いてもポンとは出てこないので、描きながら引き出していく。その会話をグラレコして、その内容を俯瞰(ふかん)してみて、「ここが大事なんじゃないですか」と問いかけます。

大きく言うと、「世界の創造性のレベルを1つ上げる」ということをミッションにして様々な仕事をしています。ですからグラレコもただ記録するのではなく、その場でのコミュニケーションを良いものにしていく、そのための触媒であるという意味で「グラフィックカタリスト」という肩書も持っています。

デザインってもともとは広い概念で、課題を見つけることやアイデア出し、組織開発まで幅広く使えます。最近はデザイン思考という言葉が出てきていますよね。僕は「学びと対話をデザインする」という言い方をしているのですが、それが場所によっては研修だったり、事業のアイデア出しだったり、個人の内省の場だったりと形を変えます。

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