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ついに画面17インチの「モバイルPC」 進む狭額縁化 西田宗千佳のデジタル未来図

2019/2/26

LGエレクトロニクス・ジャパンの17インチ・モバイルパソコン「LG gram」

ノートパソコンの画面が、少しずつ大きくなっている。といっても、パソコンのサイズが大きくなっているわけではない。俗に額縁と呼ばれるディスプレーの「ベゼル(枠)」が細くなり、本体サイズを変えずに画面サイズが大きくなる傾向にあるのだ。ノートパソコン、特に持ち運びを考えたモデルを選ぶなら、この傾向を理解しておいたほうがいい。

■続々登場する「大画面モバイルパソコン」

LGエレクトロニクス・ジャパンが2019年1月に発表したノートパソコンシリーズ「LG gram」の新モデルは、ちょっとした驚きだった。モバイルノートパソコンであるのに「17型」のディスプレーを搭載した「17Z990シリーズ」が登場したからだ。

従来、17型のディスプレーを備えたパソコンなど、サイズと重量の両面で、とても持ち歩けるものではなかった。だが「17Z990シリーズ」は、重量が約1.34kg、サイズも従来の15型クラスまでに抑え、なんとか「モバイルパソコン」といっていい範囲を確保している。このくらいになると、「ノートパソコンは画面が小さくていやだ」と思う人でも、まず文句は出ないだろう。

もちろん、もう少し小さなものもある。13.3型・14型・15.6型と4サイズのバリエーションがあるので、カバンに収まりやすいサイズのものを選ぶことができる。13.3型の重量は約0.965kgと十分に軽い。14型でも0.995kgで、ほんの30gしか違わない。メモリーやSSDの増設にも対応しており、かなり満足度の高いパソコンだと思う。

この製品のポイントは、どれも縁の細い、俗に「ナローベゼル(狭額縁)」と呼ばれるディスプレーを採用していることにある。ナローベゼルになった分サイズが小さくなったので、ディスプレーが大きくともボディーサイズは小さいままなのだ。ディスプレーの縁は、液晶ディスプレーのバックライトや配線を収納する場所であり、本来、それなりに太さが必要とされる部分だった。だが、液晶テレビがナローベゼルになり、スマホがナローベゼルになり、パソコンも同様にナローベゼルになった、もはや全体のトレンドだ。

日本メーカーでも、VAIOが1月に発表した「VAIO SX14」は、本格的にナローベゼル路線になっている。SX14も、14インチディスプレーを採用しつつ、全体のサイズは過去の13.3インチモデルとほぼ変わらない。強度やWi-Fiの通信の安定性などにも配慮した設計をし、重量も1kgを切っている。4Kディスプレー採用モデルも選べるが、もちろんそれでもデザインは変わらない。

VAIOの「VAIO SX14」

低価格製品もナローベゼル化している。マウスコンピューターの「m-Book B508H(15インチモデル)」および「B401H(14インチモデル)」は、どちらも10万円から12万円台という比較的低価格な製品ながら、ナローベゼル液晶を採用し、13インチクラスの製品に近いボディーデザインを実現している。

マウスコンピューターの「m-Book B508H(15インチモデル)」

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