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機内食 ハワイに注力のANA、有名シェフ勝負のJAL

日経トレンディ

2019/3/8

日経トレンディ

ゴールデンウイークが史上最長の10連休となるなど、レジャーに出かける人が増大するとみられる2019年。全日空(ANA)は5月から世界最大の旅客機「A380」をハワイ線に投入する。座席数はこれまでの2倍に増え、これに合わせて機内サービスを一新するという。一方、日本航空(JAL)も対抗するべく、機内サービスのグレードアップに取り組む。そんな両社のサービスを機内食の新機軸に絞って比較する。

■ANAは「ビジネス並み」のプレエコ飯が登場

5月にハワイ線に就航するA380。搭乗客は機材だけでなく、機内食にも驚くに違いない。なかでも大きく変わるのがプレミアムエコノミーだ。

通常はエコノミークラスと同じ内容の食事となるが、専用機内食が提供される。「ビジネスクラスの短距離路線に近いレベルの食事内容」(ANA)といい、盛り付けもプラスチックではない食器を使った特別仕様だ。

プレミアムエコノミーでは5月24日以降のハワイ線で専用メニューを提供。特別な食器に盛り付けられた食事が楽しめる。和洋2種類のメニューから選べる。和食のイメージ
プレミアムエコノミーの洋食(イメージ)

「これまでは、あくまでもエコノミーの一種だったが、ビジネスクラスに準じる座席に位置づけが変わった」(航空アナリストの鳥海高太朗氏)。

エコノミーのメニューも日本発ハワイ線専用に開発。ワイキキに店舗を構え「世界一おいしい朝食」をうたうビルズとコラボする予定だ。共同開発したメニューの提供とともに、食事時に現地の店でウエルカムドリンクのサービスが受けられるミニカードが付く。

エコノミーでもハワイ線限定メニューを用意。日本発の機内食は「世界一おいしい朝食」がうたい文句のレストラン「bills」と共同開発を行う。メニューは1種類のみで選べない。
スペシャルドリンクの「ブルーハワイカクテル」はエコノミーも含めた全クラスに提供

「ハワイ線に多い20~30代女性に魅力のあるブランドを選んだ」(ANA)と導入の理由を語る。スペシャルドリンク「ブルーハワイカクテル」がエコノミークラスの客でも楽しめるなど、さまざまなサービスが用意されている。ただしメニューは1種類のみで選べず、プレミアムエコノミーとの差はある。

ビジネスクラスの詳細は決まっていないが、洋食はハワイアンメニューを提供する予定
日本発の場合は、コースではなくワントレーにして1度に配膳される。食事時間をコンパクトに納める狙いだ。和洋2種類を用意

ビジネスクラスとファーストクラスでは、サービス内容を見直す。通常、ビジネスクラスとファーストクラスは複数回に分けて1皿ずつ提供されるが、ハワイ線ではビジネス1回、ファースト3回程度とコンパクトに収める予定だ。「日本発便の往路が7時間を切る便もある。離陸後すぐに就寝時間を迎えるスケジュールも加味して、従来よりも食事の時間を短縮するサービスにした」(ANA)。

ファーストクラスのホノルル発の洋食は高級ホテル「Four Seasons Resort Oahu at Ko Olina」にあるイタリアンレストラン「Noe」とコラボ。南イタリアとオアフの食文化を融合させたメニューとなる

クオリティーの高い機内食は国内線でも味わえる。プレミアムクラスでは、ANAが抱える機内食をプロデュースするシェフグループ「ザ・コノシュアーズ」の有名シェフとのコラボを展開。羽田・伊丹・新千歳・福岡・那覇発の夕食で提供される。

プレミアムの夕食ではANAが抱えるシェフグループ「ザ・コノシュアーズ」に属する有名シェフとのコラボメニューなどを展開する。18年9月から羽田発着の4路線でシャンパンの提供を開始

【食べてみた!】「機内食総選挙」の上位3品、国際線エコノミーのカレー

フードコーディネーターの平尾由希氏が試食した

毎年、一般人の投票で機内食の新メニューを決定する「ANA機内食総選挙」を行っており、19年は上位3つのカレーが国際線のエコノミーで提供されることになった(提供路線は未定)。そこで、1位「フィッシュカツと蓮根カレー」、2位「大山どりのカツカレー」、3位「牡蠣醤油のシーフードカレー」を実食。

フードコーディネーターの平尾由希氏によると「感動したのはカツカレー。機内食は肉が固くなりがち。大山どりの柔らかさが際立っていた」といい、スパイシーさもある本格的な仕上りだった。

(注)上記はすべてANAの自社運航便のもの。機内食は時期や便によって異なる場合がある。ハワイ線の画像はあくまでイメージ

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