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40代も目からうろこ 仕事効率高める新世代老眼鏡  納富廉邦のステーショナリー進化形

2019/2/25

テレビを見つつ、ふと視線を落として手元のスマホを見ると、当たり前のように画面の小さな文字が読める。視線の移動に応じて度数は変化しているはずなのだけれど、どこで切り替わったかはまったくわからない。横目で見ても上を見ても下を見ても視界がゆがむことはない。この遠くも近くも見えるという体験は、近眼になった小学生時代以来、ほとんど忘れていた感覚だった。

近眼であり老眼であるということは、単焦点のメガネやコンタクトレンズ1つでは視界をカバーしきれないということだ。パソコンを使う距離、本を読む距離などすべてをストレスなく網羅しようとすると、メガネの数はいくらでも増えてしまう。バリラックスXはその問題を解消する。

一方で、これまでメガネは必要なかったけれど、最近近くが見えなくなってきたという人もいる。彼らはある程度の離れたものは見えるし、メガネをかけることに抵抗があるので、老眼鏡を作ったとしても「いちいちかけるのが面倒だから」と必要な時に使わなかったりする。だが、近くが見えないというのは、私生活だけでなく、仕事にも支障を来す。「文字が見えにくい」イコール「読むのが面倒になる」という可能性もあるからだ。こういった人でも40センチから70センチの範囲が見えるメガネなら、仕事中にずっとかけておくことができる。仕事の効率も上がるだろう。

■ビジネススタイルに合ったメガネ作りを

老眼鏡というと新聞や本を読むときにかけるというイメージがあるかもしれない。しかし、最近では情報はスマホで得る機会が圧倒的に多い。「累進レンズにとってスマホ以前、スマホ以後というのは重要なんです」というのはニコン・エシロールのマーケティング部プロダクトマネージャーの本郷広和氏。「今やスマホが登場する以前に設計されたレンズに意味はありません」

パソコンとスマホが登場したことでビジネスのスタイルはがらりと変わった。老眼鏡も昔と同じでいいはずがない。バリラックスXが重点を置く40センチから70センチという距離は、我々の見たいもののほとんどが腕を伸ばして届く範囲にあるということでもある。今という時代に合ったこの距離の発見は、同社にとって、とても大きなことだったのだろう。ビジネスの最前線に立つ40代半ばから50代にとっても、この距離を意識したメガネ作りが必要だということはもっと知られてもいいことだと思う。

納富廉邦
佐賀県出身、フリーライター。IT、伝統芸能、文房具、筆記具、革小物などの装身具、かばんや家電、飲食など、娯楽とモノを中心に執筆。「大人カバンの中身講座」「やかんの本」など著書多数。

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