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スナックママがキャリア助言 おじさんに自由と勇気を ヒキダシの木下紫乃・最高執行責任者

2019/2/20

カウンターのなかで「ママ」を務める木下紫乃さん

「スナックひきだし」。毎週月曜と木曜、東京・麻布十番の「チャーリーズバー」はキャリアに迷う人が集うスナックに変身する。カウンターの中で相談を受けるのが木下紫乃さん、通称「紫乃ママ」だ。人材開発コンサルタントが本業の彼女がなぜスナックを開業したのか。

■会社で言えない もやもや放出

「仕事で何となくもやもやしていて、誰かに聞いてもらいたい」「もう50代だが、自分の強みがわからず、この先どうしようかと……」

2017年夏から毎週開いているスナックには、20代から80代まで様々なキャリアの悩みを抱えた人が訪れる。話に耳を傾ける紫乃さんは、普段はミドルシニア向けの研修を手がけるキャリアコンサルタントだ。お客は昼間の研修で出会った会社員や口コミで店を知った人など。その数は延べ500人以上に上る。

スナックという形にしたのは、キャリアについて本音で語れる場がほしいとの思いからだ。バーの関係者と知り合ったのを機に「不定期で貸してほしい」と頼み込んでOKをもらった。スナックという場の効果か、「会社では話せなかったんですが……」と本音をはき出す人もいるという。

ママとして「聞くだけじゃなくて、少し茶々を入れるようにする」よう心がけている。特にキャリアの悩みを抱える50代は「将来、どうなっちゃうんだろう」と沈みがちだからだ。「年をとると、だめな部分は変えにくくなります。だから、いい部分をどうやって出していくか、なるべく多くの投げかけをしていきます」

店は、もちろんおじさん限定ではない。会社への不満を口にしていた若い女性を客の経営者に紹介し、結果的に転職したという例もあった。様々な立場やキャリアの人が出会えるように席替えすることもよくあるという。

■離婚、転職… 世界の広さ知る

紫乃さんがスナックを開いた背景には、「本当に行き当たりばったり」という自身のキャリアや人生経験がある。新卒で入ったリクルートに7年勤めたが、体調を崩して退職。その後、2回転職し、2回結婚した。31歳のとき、ドイツに赴任する夫についていこうと退職し、「主婦」になった。

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