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「自分は運が悪い」という人は他責傾向が強い。写真はイメージ=PIXTA

「自分は運が悪い」という人は他責傾向が強い。写真はイメージ=PIXTA

リクルートワークス研究所が2月5日に発表した「中途採用実態調査」によると、2018年度上半期に中途採用で募集人員を確保できなかった企業は54.2%と、依然、人材獲得に苦労する状況は続いています。年齢別では40~60代の採用実績が増加し、年齢の上限が緩和する傾向も見え始めています。こうした状況の中で今回は、ミドル世代の転職成功率を左右する「思考の持ち方」について紹介します。「自分は運が悪い」と考える人は、なぜ転職がうまくいかないのでしょうか。

業績、給料、評価…誰かのせいで転職を迫られる人

現在、勤務中の方に転職相談でお会いするとき、最初に質問するのが、「なぜ今の会社を辞めるのか」という退職理由です。

●会社の業績が不振で将来が不安
●給料が低い、下がった
●残業など労働環境がハード
●自分のがんばりが正当に評価されない
●上司や同僚との人間関係がうまくいかない

詳しく話を伺っていくと、たとえば上記のような要因が、会社を辞めようという意思決定のトリガー(引き金)になる方が多いようです。

「本当はこんなはずではなかった」「自分は自分なりに頑張ったのだが」「上司が理解してくれなかった」「経営者の判断が間違っていなければ」など、それぞれの方の胸の内を聞けば聞くほど、本人が感じる不本意さや無念さ、悔しさが痛切に伝わってきます。不本意さが強ければ強いほど、「自分以外の誰かのせいでこうなってしまった」という恨み節のように聞こえてくることも事実です。

また、転職を検討されている本人からも、「面接の場での退職理由の説明は、ポジティブなものでなければ面接官の印象が悪くなってしまいませんか」という質問をいただくこともよくあります。でも、事実を覆い隠して取り繕っても仕方がないことですし、客観的に見て、雇用する側に問題があるケースも多いので、「ネガティブな退職理由はすべてNG」というわけでもありません。

「退職理由はポジティブでなければ印象が悪い」という噂の正体は、面接の場では「事実がどうであったか」ということとは別に、「その事実をその人がどのようにとらえているか」ということが重視されるケースが多い、という意味ではないかと考えています。

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