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学校のリーダー

OB経営者も一役 前橋高、自主性引き出す仕掛け次々 群馬県立前橋高校の大栗勇一校長に聞く

2019/2/17

群馬県立前橋高校の大栗勇一校長

群馬県立前橋高校は創立140年を超す伝統ある男子校だ。「質実剛健・気宇雄大」の校訓を掲げ、卒業生には詩人の萩原朔太郎、コピーライターの糸井重里氏、日本商工会議所会頭の三村明夫氏(新日鉄住金名誉会長)ら多彩な人物がいる。熱心な進学指導で知られるが、最近は生徒の自主性を引き出す取り組みにも力を入れる。「文武両道で世界に通用するリーダーを育てる」という大栗勇一校長に聞いた。

■学習量も県内トップクラス

前橋高校OBに学校生活の思い出を聞くと、まず挙がるのが「定期戦」だという。同じ群馬県立の男子校である高崎高校との間で、毎年9月末頃に開くスポーツの対抗戦で、戦後間もなくから続いている伝統行事だ。

野球やサッカーなど運動部同士の対戦と、運動部以外の選手による駅伝や綱引きなどの対戦があり、両方の合計点で争う。「最近はうちが3連敗で悔しい」。どちらのOBでもない大栗氏だが、赴任2年目ですっかり熱い戦いぶりに魅了されたと話す。

前橋高校には文化系も含め、40以上もクラブがある。部活動への参加率は90%以上、しかも65%が運動部に入っている。質実剛健の校風はいまも健在だ。2017年には県総体で初めて男子総合優勝し、18年には連覇を達成。かつては私立や商業・工業系の高校が強かったが、最近はどこも進学指導に力を入れている。「その中で何事にも熱心に取り組む本校の生徒の集中力が発揮されているのでは」と大栗氏は分析する。

もちろん、「学習量も県内トップクラスを維持している」。全学年が朝の始業前に、3年生は放課後にもそれぞれ1時間程度の補習を実施。長期休暇のない月には1回ずつ土曜の午前中に登校して勉強するほか、夏季、冬季、春季の休暇中も補習がある。さらに夏季休暇中には希望者を募り、志賀高原のホテルで3年生は7日間、1~2年生は5日間の学習合宿も行う。

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