日経ヘルス

2019/2/20

がんにかかっている人の割合は40代以降増えていく

がんの罹患率(かかっている人の割合)は40代から増え始める。女性が特に気をつけたい子宮頸がんや乳がんは40代にピークがある。

(データ:国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」)

【乳がん】

40歳以上は2年に1回 乳腺の状態をマンモグラフィで見る

乳がん検診は40歳以上で2年に1回、乳房専用のレントゲン検査である「マンモグラフィ検査」が基本だ。ただし、内科医で人間ドック認定医の近藤慎太郎さんは「乳腺の密度が高い高濃度乳房(デンスブレスト)の人は、超音波(エコー)検査の併用を」と薦める。乳腺の密度が高いとマンモグラフィでは乳房全体が白く写るため、がんの白い影を見逃す可能性があるからだ。「母親や姉妹など近親者に乳がんを経験した人がいる場合は、30代から検診を始めてもいい」(近藤さん)。自分がデンスブレストかは、結果説明時などに医師に確認を。

マンモグラフィの画像は乳腺の濃度によって4段階に分けられる。乳腺濃度が高くなるほど白く写り、がんを見つけにくくなる(画像提供:NPO法人乳がん画像診断ネットワーク)

月経後は乳房の痛みを感じにくい

「マンモは痛い」というイメージを持つ人も多いかもしれないが、東京都がん検診センター放射線科技師長の井手朋恵さんは「感じ方には個人差がある」と指摘する。乳腺が重ならないように広げて乳房全体を写すため、若い人や月経前で乳房が張っている場合は、痛みを感じやすくなる。「痛みなど、検査に対して不安があるときは検査前に技師に相談して」(井手さん)。

月1回の自己検診で乳がんを早く見つけよう

乳がんの多くは進行がゆっくりといわれているが、ごく一部に、進行の早いがんが存在するため「2年に1回の検診では心配」と思う人も少なくないだろう。丹羽さんは月1回の自己検診を薦める。「月経開始10日目ごろの乳房を鏡越しに見て、自分の指で触れてみて違和感があったら医療機関を受診して」(丹羽さん)。閉経後はチェックする日を決めて行おう。

両手を頭の後ろに上げた状態、下げた状態で乳房の皮膚に、出っぱりやくぼみ、ひきつれがないかを確かめよう。乳房や乳首の変形、左右差がないかも見るべきポイントだ。次に4本の指を揃えて指の腹をすべらせるように外側から内側に向かって乳房全体を触っていく。わきの下や鎖骨部分も忘れずにチェックしよう。

(イラスト 平拓哉)

次のページ
20歳以上は2年に1回子宮頸部の細胞の状態を確認する