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女性のがん検診 乳がんは40歳から2年に1回マンモで

賢く検診 乳がん・子宮頸がん

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NIKKEI STYLE

日経ヘルス

いつ、どんな検査を受ければ、がんで亡くなるリスクを減らすことができるのか。女性が受けておきたい5つのがん検診の受けるべきタイミングや効果的な受け方を紹介する。前編となる今回は乳がんと子宮頸(けい)がんを取り上げる。2人に1人ががんになる時代、がんのリスクを高める生活習慣も知っておき、賢くがんを防ごう。

C美:昨年『ちびまる子ちゃん』の作者、さくらももこさんが乳がんで亡くなって、私も心配になって。乳がん検診は早めに受けておこうかな。

A子:C美は30代だから、国が推奨している乳がん検診はまだ対象じゃないわね。

C美:乳がん検診って受ける年齢が決まっているの?

A子:そうよ。そのほかに日本では亡くなる人が多い子宮頸がん、大腸がん、胃がん、肺がんの検診があるけど、これらは「対策型検診」といって、それぞれ検査を受ける年齢や頻度が決まっているわ。子宮頸がんは、20歳になったら2年に1回よ。

C美:はい、受けてますよ! B代さんは40代だから、もちろん全部のがん検診を受けているんですよね。

B代:いや…、いつも「受けなきゃ」と思うんだけど、忙しくて、つい受けずじまい…。

A子:そうなの!? 子宮頸がんと乳がんは、過去3年間にがん検診を受けたことがない人は、受けたことがある人に比べてがんの発見率が高くなるそうよ。

B代:じゃあ、受けてみようかな……。

A子:これからも元気で仕事を続けていくためにはぜひ! 住んでいる自治体に検診の受け方を問い合わせてみて。

年代別・女性が受けるべきがん検診



がん検診は、国が死亡率を下げる科学的根拠があるとして推奨しているものを、決められた年齢、頻度、検査方法で受けるのが基本だ。

がんにかかっている人の割合は40代以降増えていく

がんの罹患率(かかっている人の割合)は40代から増え始める。女性が特に気をつけたい子宮頸がんや乳がんは40代にピークがある。

【乳がん】

40歳以上は2年に1回 乳腺の状態をマンモグラフィで見る

乳がん検診は40歳以上で2年に1回、乳房専用のレントゲン検査である「マンモグラフィ検査」が基本だ。ただし、内科医で人間ドック認定医の近藤慎太郎さんは「乳腺の密度が高い高濃度乳房(デンスブレスト)の人は、超音波(エコー)検査の併用を」と薦める。乳腺の密度が高いとマンモグラフィでは乳房全体が白く写るため、がんの白い影を見逃す可能性があるからだ。「母親や姉妹など近親者に乳がんを経験した人がいる場合は、30代から検診を始めてもいい」(近藤さん)。自分がデンスブレストかは、結果説明時などに医師に確認を。

月経後は乳房の痛みを感じにくい

「マンモは痛い」というイメージを持つ人も多いかもしれないが、東京都がん検診センター放射線科技師長の井手朋恵さんは「感じ方には個人差がある」と指摘する。乳腺が重ならないように広げて乳房全体を写すため、若い人や月経前で乳房が張っている場合は、痛みを感じやすくなる。「痛みなど、検査に対して不安があるときは検査前に技師に相談して」(井手さん)。

月1回の自己検診で乳がんを早く見つけよう

 乳がんの多くは進行がゆっくりといわれているが、ごく一部に、進行の早いがんが存在するため「2年に1回の検診では心配」と思う人も少なくないだろう。丹羽さんは月1回の自己検診を薦める。「月経開始10日目ごろの乳房を鏡越しに見て、自分の指で触れてみて違和感があったら医療機関を受診して」(丹羽さん)。閉経後はチェックする日を決めて行おう。

両手を頭の後ろに上げた状態、下げた状態で乳房の皮膚に、出っぱりやくぼみ、ひきつれがないかを確かめよう。乳房や乳首の変形、左右差がないかも見るべきポイントだ。次に4本の指を揃えて指の腹をすべらせるように外側から内側に向かって乳房全体を触っていく。わきの下や鎖骨部分も忘れずにチェックしよう。


【子宮頸がん】

20歳以上は2年に1回子宮頸部の細胞の状態を確認する

子宮頸がん検診では、子宮の入り口(頸部)の細胞を採取し、がん細胞の有無や細胞の状態を調べる。「子宮頸がんは20代から発症し、30~40代でかかる割合が高くなるため、20歳から2年に1回、検診を受けることが大切」(近藤さん)。東京都がん検診センター保健指導係長の丹羽咲弓さんは「定期的に検診を受けていれば、細胞ががん化する前の状態で見つけられる」と話す。近年、検診結果の表示方法が変更になった。「異常なし」以外だった場合は、必ず受診して精密検査を。

検査日の3日前から膣内の洗浄や性生活は避けよう

細胞が十分に採取できないと、正確な結果が得られない。「細胞の状態に影響のある膣内洗浄や性生活は3日前から控え、月経中の検査は避けて」(丹羽さん)。

細胞診の結果がわかりづらくなった? 新しい分類では、細胞の"状態"を表示

子宮頸がん検診の結果は、以前はローマ数字の5段階で示す「クラス分類」で通知されていた。受けた人にとってはわかりやすかったものの、細胞の微妙な異常を示すことが難しかった。そこで現在は、国際標準の「ベセスダシステム」に統一。細胞の状態により、「NILM(陰性)」「SCC(扁平上皮がん)」などに分類されるようになっている。

【インタビュー】

がん検診は毎年の積み重ねが重要 1回受ければ次からは楽に受けられる



 がん検診は、適切な時期と頻度で定期的に受けていくことが大切です。「忙しい」「がんが見つかったら怖い」などの理由でがん検診を受けていない人もいるかもしれませんが、検診は先延ばしにするほど受けづらくなっていきます。思い切って一度受けてみれば、次からは楽に受けられるはず。例えば、自分の誕生月や何かの記念日などに受けると決めておくと、習慣化しやすいでしょう。

 国が推奨しているがん検診は、メリットがデメリットを上回り、最終的には死亡率を下げる科学的根拠のあるものですが、医療の進歩によって、他の方法が推奨されるようになることも。例えば、日本の子宮頸がん検診は細胞を調べますが、ヨーロッパではDNAを調べるHPV検査が主流になっており、日本でも細胞診とHPV検査との併用検診の検証が始まっています。そうした情報をアップデートしながら、近親者のがんの傾向や、メリット・デメリットも考慮した上で、賢く検診を受けてほしいと思います。


近藤慎太郎医師
日本内科学会認定医・人間ドック認定医。北海道大学医学部、東京大学医学部医学系大学院卒。山王メディカルセンター内視鏡室長、クリントエグゼクリニック院長などを歴任。消化器の専門医として多くのがん患者を診療

(ライター 田村知子、写真 室川イサオ、イラスト 関 祐子/平拓哉、グラフ作成 増田真一、構成 中西奈美=日経ヘルス編集部)

[日経ヘルス 2018年11月号の記事を再構成]

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