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人生を変えるマネーハック

資産運用もインフレ考慮 「実質利回り」が肝心 物価上昇をマネーハック(3)

2019/2/18

写真はイメージ=123RF

今月のマネーハックは「物価上昇」に備えるというテーマで家計管理について考えています。前回、前々回と物価上昇がじわり始まりつつあること、賃上げは物価上昇との見合いで評価すべきことを説明しましたが、何せ20年以上なかった物価上昇局面ですから、私たちはいろんな価値観を再考する必要があります。

■物価が上がると、将来の費用も増加していく

あまりにも長く、「低インフレ」「デフレ」時代が続いてしまい、日本人の半分は「物価が上がる」時代のことを忘れてしまいました。しかし、物価が上がるのは家計管理的には大変なことです。

何といっても、家計簿のデータが感覚的にずれてしまうことが悩みです。企業の業績などでは「前年同月比」で伸びをチェックすることがあります。単純に前月比で比較をすると季節の影響があるため、前年の同じ月と比べるという考え方です。

家計簿においても、前年同月と比較することで家計の無駄が生じていないか把握していたと思います。スマートフォンのアプリで家計簿を付けている人なら誰でもこうしていたのではないでしょうか。

しかし、モノの値段が継続的に上がる時代が来ると前年同月比が狂い始めます。2%程度の物価上昇であっても、前年に月8万円だった食費は今年は8万1600円になるはずです。消費税率の8%から10%への引き上げ(軽減税率があって一律に支出2%増にはならない)も勘案すると、把握はより難しくなります。

1年目は気にならなくても、毎年2%値上がりすれば2年目の食費は8万3200円、3年目は8万4900円、4年目は8万6600円、5年目で8万8300円になります。物価が上がると、将来の費用も増加していくわけです。

■インフレ程度の利回り確保でプラスマイナスゼロ

従って、マネープラン上も物価上昇の影響を加味しないといけません。ある目標を設定してもそもそものゴールが変化するのが物価の上昇ということになります。

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