分かりにくいQRコード決済 基本を知って賢く使う佐野正弘のモバイル最前線

ソフトバンク・ヤフー系の「PayPay」が、2018年12月に100億円を費やし、決済額の20%を還元するなど大規模なキャンペーンを打ち出したことでQRコード決済は大きな注目を集めた
ソフトバンク・ヤフー系の「PayPay」が、2018年12月に100億円を費やし、決済額の20%を還元するなど大規模なキャンペーンを打ち出したことでQRコード決済は大きな注目を集めた

2018年末に大規模なキャンペーンで大きな話題となった、スマートフォン(スマホ)でQRコードを使って支払いする「QRコード決済」。だがサービスが次々登場してどれを使ったらいいか分からない、そもそもの仕組みが分かりにくいなどの理由から、まだ使っていない人も多いのではないだろうか。そこで改めて、QRコード決済の仕組みと使い方について分かりやすく説明しよう。

普段使いのサービス・店舗・金融機関で選択を

QRコード決済サービスは有名どころだけでも、キャンペーンで有名になったソフトバンク・ヤフー系の「PayPay」のほか、LINEの「LINE Pay」、楽天の「楽天ペイ」、NTTドコモの「d払い」、そしてベンチャー企業のOrigamiが提供する「Origami Pay」などが存在する。19年4月には、KDDIが「au PAY」を開始するなど、今後も新たなサービスが増える予定だ。

KDDIの決算説明会資料より。2019年4月に、同社の決済サービス「au WALLET」をベースとしたQRコード決済「au PAY」を開始予定だ

それだけ多数のサービスの中からどれを選べばよいか。まずは普段利用している「ネットサービス」「店舗」「金融サービス」の3点が判断基準になる。

まず普段利用しているネットサービスに関してだが、決済サービスの多くは、同じ会社や同じグループのネットサービスと連携している。そのため普段利用しているネット通販などのネットサービスの系列サービスを利用したほうがが、お得感が高まりやすい。

d払いのアプリを起動したところ。dポイントと連携しており、決済時にdポイントが使える仕組みも備えている

特に注目したいのはポイントだ。楽天ペイは「楽天スーパーポイント」、d払いは「dポイント」といったように、その系列の企業が採用しているポイントサービスと連携している。同じ系列の決済サービスを利用すればポイントがたまりやすくなるほか、決済時にポイントを使うこともできる。

店舗に関していうと、QRコード決済はまだ利用できる店舗が少ないが、それでもコンビニエンスストアや家電量販店、居酒屋など、対応する大手チェーン店が徐々に増えてきている。またサービスによっては中小の店舗でも利用できる場合があるので、普段利用している店舗でどの決済サービスが利用できるかをチェックし、対応するものを選ぶのがよい。

料金の引き落とし方法と利用可能な金融機関に違い

ややこしいのが金融サービス。QRコード決済で料金を払う仕組みがさまざまなのだ。大きく分けると「Suica」「nanaco」などの電子マネーと同じように、あらかじめお金をチャージしておき、そこから決済した金額が引き落とされるプリペイドの方式と、クレジットカードでの支払いなど銀行口座から自動的に引き落とされる方法があるが、さらにそれらの中で方法が複数ある。

プリペイドにはLINE PayやPayPay、d払いが対応する。ただ、d払いの場合はプリペイドは「ドコモ口座」から支払う形になっており、NTTドコモの携帯電話ユーザーでないと利用できない。また、PayPayは銀行口座からチャージする「PayPay残高」のほか「Yahoo!マネー」もプリペイドの方式として利用できる。

チャージの方法はさまざまだ。銀行口座を登録しておけば、アプリなどから直接チャージできる。このほかLINE Payはセブン銀行などのATMや、LINEポイントからもチャージできる。PayPayが対応しているYahoo!マネーもコンビニエンスストアや「ヤフオク!」の売り上げからもチャージできる。

LINE Payはスマホを用いてセブン銀行のATMから現金をチャージすることが可能なので、銀行口座などを登録する必要なく利用できる
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