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住まいと暮らし

渋谷が大変身 グーグルが戻る街のいまを探訪

2019/2/22

大規模な都市再開発が進む渋谷駅周辺

「100年に1度」といわれる都市再開発が進む東京・渋谷。2019年中にグーグル日本法人が9年ぶりに六本木から渋谷に戻ってくる。大型オフィスが次々建設され、起業家が集う「ビットバレー」が再び輝きを増しそうだ。住宅価格が高く、富裕層にしか縁のないイメージもある一方で、実は暮らしやすいとの声もある。大変身を遂げる渋谷の街の実態を探った。

「渋谷に引っ越すか」。グーグルのあるエンジニアはこうつぶやく。多忙で高収入のグーグル社員には本拠地のある六本木ヒルズ周辺に住む人も少なくないが、同社は18年開業した複合高層ビル「渋谷ストリーム」に移転を決めた。

ビットバレーと呼ばれた渋谷。ディー・エヌ・エー(DeNA)、サイバーエージェント、GMOインターネット、ミクシィなど日本の代表的なIT銘柄が本社を置く。とりわけサイバーの藤田晋社長の「渋谷愛」は強い。会社が急成長してオフィスが手狭になったが、10カ所に拠点を分散しながら、渋谷にこだわった。「社員には『2駅ルール』という規則を設け、住居手当を支給するなど渋谷の近くに住むような様々な工夫をしてきた」という。

サイバーやDeNAなどでキャリアを積んだ社員たちは次々起業した。大半の起業家は渋谷かいわいの雑居ビルの一室で産声を上げる。街にはベンチャーキャピタル(VC)や有能なエンジニアがあふれているからだ。VCのスカイランドベンチャーズ最高経営責任者(CEO)の木下慶彦氏も「起業するなら渋谷。とにかくここに集まれ」というのが口癖だ。

ただ渋谷にはインフラ上の泣き所があった。成長モードに乗ったベンチャー企業は事務所の拡大を迫られるが、商業施設を中心に発展した渋谷には決定的に大型オフィスが不足していた。グーグルが六本木に移転したのも渋谷のオフィスが手狭になったためだ。しかし、東急グループなどが渋谷再開発に着手、「渋谷ヒカリエ」を皮切りに大型オフィスが次々に誕生、藤田社長率いるサイバーも19年内にオフィスを10カ所から2カ所に集約する予定だ。

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