寒い冬の空気から身を守ってくれたアウターや小物を長持ちさせるためには、普段からのお手入れが大切です。目立つ汚れなどはクリーニング店に任せるとして、ちょっとした日々のメンテナンスに挑戦してみませんか。プロにコツを聞き、実際にやってみました。4回シリーズの3回目はダウンコート編です。
<<(2)ブラッシングは順目も逆目も ウールコートのお手入れ
(4)レザーコートの部分汚れ 革用消しゴムで丁寧に消す >>
ダウンコートのお悩みの一つに、ダウンのボリューム感が失われてしまうというのがあると思います。そのようなときに便利なのは、乾燥機です。羽毛の湿気を飛ばすことで、固まってしまっているダウンをほぐす効果があります。
乾燥時の温度が60度程度の場合、20~30分が目安です。ただ、ダウンに「タンブル乾燥禁止」の表示がある場合は乾燥機を使用しないよう、くれぐれもご注意下さい。
乾燥後は、静電気除去ブラシで丁寧にブラッシング。静電気によるほこりを寄せ付けないためです。
もし、襟や袖の汚れが気になる場合は、ベンジンをタオルにつけてたたくように汚れを取ることができます。また、フッ素系の防水スプレーをかけると水はじきがよくなります。シリコン系の防水スプレーは通気性が損なわれる可能性がありますのでご注意ください。
ベンジンでの汚れ取りと、防水スプレーかけは「乾燥機に入れる前」に行うようにしてください。
監修:カミヤクリーニング 神谷知伯 衣装:シップス、ヴァルディターロ、ルイジボレッリ、ニッキー(以上シップス銀座店)
<<(2)ブラッシングは順目も逆目も ウールコートのお手入れ
(4)レザーコートの部分汚れ 革用消しゴムで丁寧に消す >>
「How to」記事一覧