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子どもの花粉症、免疫療法の効果高く 貼り薬も利点

2019/2/19

■貼る抗ヒスタミン薬も登場

2018年には花粉症の画期的な新薬も登場した。「アレサガテープ」という薬がその1つ。抗ヒスタミン薬だが、飲み薬ではなく貼り薬で、22.3×36.1ミリメートルほどの小さなテープを1日1回貼り換えることで花粉症の症状を抑えることができる。

飲み薬としては、効き目が強い代わりに副作用がやや多く、あまり使われなくなっていたが、貼り薬にしたことで成分が徐々に浸透し、血液中の濃度が長時間一定に保たれるため、副作用を減らすことができた。飲む薬の数が多い人には薬を増やさずに済むメリットもある。入浴後に貼るなど、生活習慣に取り込むことができれば便利だ。

■体を花粉に慣らす舌下免疫療法

抗ヒスタミン薬以外にも注目に値する新薬がある。18年に登場した「シダキュア」という薬がその1つ。これは花粉症を引き起こすスギ花粉の成分を少しずつ長い時間をかけて体に入れることで、花粉症の症状を軽減するもの。口の中で溶ける錠剤タイプで舌の下側に約1分間ふくみ、その後、飲み込む。使い方から「舌下免疫療法」と呼ばれる。アレルギー原因物質(アレルゲン)を体内に入れる「アレルゲン免疫療法」の一種だ。日本では、ハウスダストアレルギーの原因であるダニアレルゲンの舌下免疫療法薬も承認・発売されている。

シダキュアとシダトレンの概要

スギ花粉の舌下免疫療法薬としては、14年に「シダトレン」という薬が登場している。シダトレンは液状で、成人と12歳以上の子どもを対象としている。シダキュアは、5~11歳の子どもにも使えること、維持量(少しずつ量を増やした後、飲み続ける成分量)がシダトレンの2.5倍で、より有効性が高いという特徴がある。

アレルゲンを体に入れるため、使い方は少し面倒だ。両剤とも使い始めの1~2週間目に少しずつ量を増やしていく。概要を紹介すると、シダトレンは、10分の1濃度(200JAU/mL)の薬を1-2日目は1日1回0.2mL、3-4日目は同0.4mLと増やしながら舌下にたらし、2分間待って飲み込む。2週目は通常濃度(2000JAU/mL)を1週目と同じように増やしていき、3週目からは、通常濃度で毎日1mLずつ服用する。

シダキュアはよりシンプルで、1週目は2000JAUの錠剤を1日1回舌下におき、1分間待って飲み込む。2週目以降は通常濃度の5000JAUの錠剤を同じ方法で服用する。

シダトレン、シダキュアとも前後5分間はうがいや飲食を控えるほか、激しいアレルギー反応(アナフィラキシー)が起きる可能性があるので、前後2時間は激しい運動や入浴を避ける、他人の目の届くところにいるといった注意が必要だ。

アレルゲン免疫療法は、抗ヒスタミン薬などと違って即効性はなく、花粉症シーズン以外も、数年にわたって飲み続ける必要があるが、スギ花粉に対する体の反応、言い換えれば「花粉症体質」を変える効果が期待できる。日本医科大学耳鼻咽喉科教授の大久保公裕氏は、「舌下免疫療法を行うと、治療をやめたあとも花粉症の症状が出ないか、軽くなる状態が続く場合が多い。ただし1年で効果がなくなる人もいれば、3年から5年も続く人もいて、飲んだ全員に同じように効くわけではない」という。

なお、舌下免疫療法は、ごく少量とはいえ、アレルギー物質を体に入れるため、この治療法やリスクに詳しい医師がいる病院・診療所で処方が行われている。

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