ワイヤレス充電器 顔認識に便利なスタンド型がお薦め
ワイヤレス充電ができるスマートフォン(スマホ)が増えてきた。アップルのiPhone 8以降(iPhone Xシリーズなど)はもちろんのこと、ソニーのXperiaシリーズやサムスンのGalaxyシリーズ、GoogleのPixel3シリーズでは当たり前の機能になりつつある。これに伴い、ワイヤレス充電器も多くのメーカーから様々な製品が発売されている。価格帯は1000円前後のものから1万円前後までと幅広い。ここではワイヤレス充電器のメリットや選び方を紹介したい。
おすすめはスタンド型
ワイヤレス充電器のメリットは言わずもがなだろう。いちいちケーブルをスマホに挿すことなく充電できることに尽きる。ケーブルの抜き差しが減ればスマホの端子を破損する恐れも減る。また、iPhoneとアンドロイドを併用しているユーザーにとっては、スマホ側の端子に合わせてケーブルを取り換える手間も省ける。
ワイヤレス充電器の形状は大きく分けて2種類。スマホを上に置いて充電する平置き型と、スマホを立て掛けて充電するスタンド型で、お薦めはスタンド型。理由はiPhone Xなどが採用する顔認識の利用時に便利だからだ。
顔認証はスマホ前面のカメラで行う。平置き型のワイヤレス充電器の上にiPhone Xを置いた状態でロックを解除しようとすると斜めからカメラを覗き込む形になるため、角度によっては顔を認識してくれず、ロックの解除ができないことがあるのだ。
この問題を解決してくれるのがスタンド型のワイヤレス充電器だ。立てかけて使うので、手に持ったときと同じように顔認証でiPhone Xのロック解除ができる。また、スタンド型は平置き型より置き場所を取らないし、スマホが立っているのでどこに置いてあるのか一目で分かるのも、自宅がちょっと散らかり気味の人にとってはメリットだ。
縦向きでも横向きでも充電できる
お薦め製品を紹介していこう。まず「ロジクール POWERED iD20 ワイヤレス充電スタンド」(アップルストアでの製品名は「Logicool Powered Wireless Charging Stand」)だ。スタンド型の台座に、「Qi(チー)」規格に対応したワイヤレス充電器を内蔵。アップルと共同開発した製品で、iPhone 8以降の機種であれば縦向きでも横向きでも最大7.5Wで高速充電可能なのが特徴だ。サイズが合えばiPhoneシリーズ以外のQi対応スマホを充電できる。
Belkinの「BOOST↑UP ワイヤレス充電スタンド」も、縦向きと横向きのどちらでも充電できる製品だ。こちらはiPhoneシリーズ向けというわけではなく、Qi対応デバイスに最大10Wのワイヤレス充電ができる。色は白と黒の2色ある。
スマホとスマートウォッチを同時に充電
サムスンの「Wireless Charger Duo」は、大小2つのワイヤレス充電パッドがついていて、Qi対応のスマホとスマートウォッチを同時に充電できるのが特徴。スマホ側の充電器はスタンド型になっている。対応するスマホはGalaxy S9/S9+やNote9、S8/S8+などで、その他のQi対応機種も充電できる。対応スマートウォッチはGalaxy WatchやGear S3などで、これらGalaxyシリーズ製品のユーザーに向いた製品だ。
スタンド型にも平置き型にもなる
スタンド型にも平置き型にもなる充電器もある。サンワサプライ「700-WLC003」は充電パッドとスタンドを組み合わせた製品で、充電パッドを置いて平置き型で使うことも、充電パッドをスタンドに取り付けてスタンド型にして使うこともできる。スタンド型のときは、充電するスマホに合わせて高さ調整が可能。Qi対応で、最大10Wのワイヤレス充電に対応する。
(ライター 金子麟太郎)
[日経トレンディネット 2019年1月24日付の記事を再構成]
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