年金・老後

定年楽園への扉

定年後の転職はツテで探せ 大切なのは現役時代の人脈 経済コラムニスト 大江英樹

2019/2/21

写真はイメージ=123RF

定年後に働く人が増えていますが、最も多いのはそれまでの会社に残って再雇用で働く人でしょう。では、定年を機に別の会社に移って働く人はどれぐらいいるのでしょうか?

正確なデータはよくわかりませんが、厚生労働省の2017年雇用動向調査によると、転職して他社に移った「転職入職率」は60~64歳の男性で10.9%となっていますので、およそ1割の人が定年後に転職しているのではないかと推察されます。

読者の中には「60歳で転職なんてできるはずがない」と思っている人が多いと思います。いや、60歳どころか世間では35歳を過ぎたら転職は難しくなると考える人も多いでしょう。

■定年後の転職は準備する時間が十分ある

実際に40歳代でリストラに遭い、仕事を探したけれどなかなか見つからなかったという話はよくあります。リストラは突然やって来ます。それまでに何の準備も心構えもないまま、突然会社を辞めなければなりません。これは大変なことです。当面は失業給付があるにしても相当な心理的プレッシャーの中で職探しをしなければなりません。

これに対して、定年は最初からわかっていることです。もし定年後に他の仕事をしたいのなら、何年も前から準備できるので時間は十分にあります。事実、昔は定年後に転職するのは珍しいことではありませんでした。

今のような再雇用制度もなく、定年は55歳。年金をもらえるのは60歳からでしたから、自分で次の仕事を探し、5年なり10年なり働いて年金をもらうという人は結構いたのです。そして、多くの人は仕事を自分の「ツテ」と「コネ」で探していました。実はこれが定年後に転職するにあたって、とても重要なポイントなのです。

定年後に仕事を探すためにハローワークに行く人がいますが、正直これはあまりお勧めしません。恐らくほとんどの場合、自分が望む仕事を得られる可能性は低いでしょう。

■ハローワークは求人と求職のミスマッチ

なぜなら、ハローワークは求人と求職のマッチングを行う場所ですが、希望通りの仕事があるとは限りません。求人が出ているのは人手不足が深刻な飲食サービス、介護・福祉、建設業などであり、事務系の仕事を望んでいたとしても求人はあまりないでしょう。

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