定年後の転職はツテで探せ 大切なのは現役時代の人脈経済コラムニスト 大江英樹

ハローワークに限らず、転職情報サイトでも求人と求職のミスマッチはよくあることです。「自分がやりたい仕事をする」ことを重視したいのであればやはり自助努力で探すのが一番です。

実際に定年後に転職した人の話を聞くと、それまで働いていた会社の取引先や同業他社に移るケースが多いようです。そしてそれらは向こうから声が掛かってきた場合も少なくありません。

であれば、現役時代から会社の外にたくさんの人脈をつくっておくことが重要です。さらに、人脈をつくるといっても単に社外の知り合いがたくさんいればいいということではありません。

あなたの仕事の能力を評価してくれる人を社外につくるということです。これは要するに今の仕事を一生懸命やるということに他なりません。取引先であれば「敵ながらアッパレ!」と思わせる交渉能力を持つことです。技術者でも経理マンでもそれなりの仕事をしていれば評価は得られるものです。60歳でもまだ十分に使える能力があるからこそ、他社から「うちに来てほしい」と思われるのです。

現役時代に仕事の専門性を高めておく

といっても、これは特別な能力である必要はありません。会社にはそれぞれの事情があり、どんな会社でも強化したい分野を持っています。例えば、営業を強化したいとか、総務でコスト管理を徹底したいといった類いの話です。

以前から気心のよく知れた人の中にそれらの業務経験を持っている人がいれば、来てほしいと思うのは当然でしょう。だからこそ、会社の外に人脈をつくっておくことは大事なのです。

定年時に転職しようと考えるのであれば、定年になってから必死になって就職活動をしてもなかなかうまくいきません。「相手から誘いがくるようにする」にはどうすればいいか? 結局大事なのは現役時代に自分がやっている仕事の専門性を高めるということでしょう。

「定年楽園への扉」は隔週木曜更新です。次回は3月7日付の予定です。
大江英樹
野村証券で確定拠出年金加入者40万人以上の投資教育に携わる。退職後の2012年にオフィス・リベルタスを設立。著書に「定年3.0 50代から考えたい『その後の50年』のスマートな生き方・稼ぎ方」(日経BP社)、「定年男子 定年女子 45歳から始める『金持ち老後』入門!」(同、共著)など。http://www.officelibertas.co.jp/

定年3.0 50代から考えたい「その後の50年」のスマートな生き方・稼ぎ方

著者 : 大江 英樹
出版 : 日経BP社
価格 : 1,512円 (税込み)


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