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キャリアは、実績を積むことによって伸びてゆきます。そのためには「長時間かけて一つの仕事をじっくり進める」よりも「短い時間で多くの仕事を進めていく」ことのほうが良い、という話を前回(「なぜ同期と差が… 出世は仕事を繰り返す回数で決まる」)しました。では同じように努力を繰り返すなら、どんな実績を積むべきでしょうか。

いくら積んでもアピールできない実績

中途採用面接で目にする職務経歴書ですが、たとえば経理部門の採用候補者のそれに、こんなことが書かれていたら、採用にプラスになるでしょうか?

『月次決算業務担当者として、下記について実績を積んだ。
・現預金入出金管理(経費支払い等)
・売上管理(売上、売掛金等)
・買掛管理(仕入、買掛金等)
・在庫管理(棚卸立ち会い等)
・月次決算書作成』

おそらく、採用に関わったことがある方なら、すぐに次のように質問されるでしょう。

「で、この人は入社して何年目で、役職はなんですか?」

なぜならここに書いてある実績は、経理における定型的な業務だからです。経理の担当者としてそのことについて実績を積んでいるのは当然ですが、で、どれだけの期間をそれに費やしているのか、ということが気になります。

そしてさらにいえば、その結果として今どういう役職についているのか。たとえば「現預金入出金管理(経費支払い等)」という業務ひとつをとってみても、実務担当者として経験しているだけなのか、その段階を超えて入出金管理業務の統括を担当しているのか、ということを確認しなくてはいけません。

仮に入社して10年目で、役職なしだとしたらどうでしょう?

32歳になって一担当者としての実績を積んでいるだけでは、採用判断においてプラスにはなりづらいということはご理解いただけるでしょう。

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