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「手話×IT」で世界は変わる! Forbes「世界を変えた20代」に選ばれて

社会起業という選択(4)

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NIKKEI STYLE

こんにちは。手話ビジネスを展開するシュアールグループ代表の大木洵人(おおき・じゅんと)です。「手話」というと福祉やボランティアというイメージが強いと思いますが、私は手話にかかわる課題をビジネスの手法で解決するために、大学2年で起業しました。それから約10年。仲間と共に試行錯誤を繰り返しながら取り組んできた活動で、先日、経済紙Forbesから「世界を変えた20代」の一人として掲載していただくことになりました。

「手話をビジネスに」 大学2年で起業

Forbes日本版にあたる「フォーブスジャパン」の紙面で、今回、イラスト付きで掲載されたのは8人です。大手SNSのFacebook創設者であるマーク・ザッカーバーグ、仮想通貨イーサリアムの生みの親であるヴィタリック・ブテリン、ピューリッツァー賞をとったラッパーであるケンドリック・ラマー。

さらに、グラミー賞主要5部門制覇の歌姫アデル、サッカー・ポルトガル代表のクリスチアーノ・ロナウド、スター・ウォーズ主演女優のデイジー・リドリー、ノーベル平和賞受賞者のマララ・ユスフザイの7名です。私も、こうした人たちと並んでイラストを掲載していただきました。

私が今の会社を立ち上げたのは、大学2年生だった2008年です。既に10年が経とうとしています。この10年間「手話×ITで世界を変える」という考えのもと、私たちは多くの事を実施してきました。人の役に立てている部分や変える事の出来た部分もあると思います。ただ、一緒に掲載されたレジェンドたちと比べると、世界を変えた、何かを成し遂げたというには程遠い状態です。

私たちが取り組んでいる社会問題は聴覚障がい者の生活インフラを大きく変えないと達成しません。「聞こえない人が119や110などの緊急電話にアクセスできない」「職場で力を発揮できる体制が整っていない」「日常的に情報を入手する手段が限られている」といった状況を私たちの10年の活動ではまだまだ解決できていないのです。

今の一歩一歩は小さい動きかもしれませんが...

しかし、少しずつ良い方向に向かっています。障害者差別解消法が2016年に制定され、手話言語条例も各地で成立しています。また、オリンピック・パラリンピックに向けて、手話のサービスを取り入れようという考えが公的機関だけではなく民間機関でも少しずつ広まっています。先日行われたラグビーワールドカップ復興スタジアム(釜石)の開幕式の挨拶動画にも私たちの手話映像が付けられました。

実は、私が今回の「世界を変えた20代」列伝に掲載されたのは、突然にという感じでもないのです。2013年にForbes US版の「30 UNDER 30」に選ばれたところから始まりました。Forbes USでは2011年から「30 UNDER 30」を始めています。2012年は開催されませんでしたが、その後は毎年分野ごとに30歳未満で活躍している人を世界中から30人選んでいます。第2回にあたる2013年に社会起業家部門が設立され、そこに私は選出されました。日本人としては全部門を通して初の選出でした。翌年の2014年にはスポーツ部門でテニスの錦織圭さんが日本人2人目として選ばれています。

当時のことは、今もよく覚えています。2012年の冬に、アメリカから来日していた友人と一緒にいるときに、会社の総合窓口となっているメールアドレスに「おめでとう!」とだけタイトルに書かかれた1通のメールが届きました。開いてみると「Hi Junto、良いニュースがあります!あなたはフォーブス30Under30に選ばれました!来週オンラインに載せるので、急いであなたの写真を送ってください!」と英語で書かれていました。

その頃、日本でForbes30Under30は全く知られていませんでした。自分で応募したわけでもなく、聞いたことすらない賞だったので、最初は怪しく思い、スパムかと思いました。そこで、その場にいたアメリカからきている友人にメールを見せると「Forbes 30Under30はアメリカでは有名な賞だ、おめでとう!」と言われ、初めて本物だとわかり、2人で大いに盛り上がりました。

その後、フォーブスは「30Under30」を拡大し、アジア版や各国版が次々と出てきました。その影響で、アメリカのフォーブスが認定する30Under30は「本家」や「世界版(ワールドリスト)」と言われるようになりました。アジア版が創設されたのは2016年で、その際にも初選出の1人として選んで頂きました。今年から日本でも『世界を変える「30歳未満の30人の日本人」』が始まり、日本国内でも少しずつ身近になってきています。

次の世代のロールモデルとなれるように

今回は日本版設立を記念して『「世界を変えた20代」列伝』というコーナーがフォーブスジャパンに掲載されました。過去に世界最大のミレニアム世代の祭典、本家「30 UNDER 30」に選ばれてきたメンバーが「各界のレジェンドたち」として紹介されました。その1人として掲載して頂いたのです。これまで支えてくれた多くの方に感謝を申し上げたいと思います。

そして、今回の日本版に選出された皆さんは、これからの活躍が期待されている若き日本の20代の皆さんです。日本、そして世界を変えるためにも、これまでの常識の枠組みにとらわれずにチャレンジをし続けて欲しいと思います。私も次の世代のロールモデルとなれるように、更に成長を続けたいと思います。

一般的な普通の21歳の大学生が10年経ってフォーブスジャパン『「世界を変えた20代」列伝』に掲載されました。学生の皆さんも、今の自分の影響力が小さくて何もできないと感じるかもしれません。確かに、今の一歩一歩は小さい動きかもしれませんが、それを継続する事で大きなインパクトを生めるかもしれません。仮に、失敗しても、そこから学んで次にチャレンジすれば良いだけの事です。失敗を恐れずに何事にもチャレンジをし続けてください。

今回の「列伝」では 他にもイラストは掲載されませんでしたが、ケヴィン・シストロム(Instagram)、デヴィッド・カーブ(Tumblr)、ネイサム・ブレチャーチャイク(Airbnb)、メッシ(サッカー)、ウサイン・ボルト(陸上)、レディー・ガガ(歌手)、ジャスティン・ビーバー(歌手)など錚々たるメンバーの名前が掲載されています。このような各分野の最前線で活躍している方々と一緒に「世界を変えた20代」に選ばれた事を大変に光栄に思います。

皆さん、是非とも世界に目を向けて下さい。世界中には皆さんと同自年代の人が悩みながら、不安を抱えながらも希望溢れる未来を実現するために日々、切磋琢磨しています。彼らと繋がる事で新しい視野を広げる事が出来ると思います。

私も失敗を恐れずに、日々小さなチャレンジを続けていきます。

大木洵人
シュアールグループ共同創業者、代表。手話通訳士。1987年群馬県生まれ、慶應義塾大学環境情報学部卒。「聴覚障がい者と聴者の本当の意味での対等な世の中を作れないか」と考え、2008年にシュアール(ShuR)を大学2年生で創業。「手話ビジネス」を実現すべく、遠隔手話通訳や手話キーボードなど、手話のIT事業を多数展開する。

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