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せっかく旅行するなら"誰かのために"

ワカモノの気分(3)

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世間では、「今の若者は消費をしない」「海外に行かない」などと言われますが、皆さんはいかがですか?

とは言え、昨今の大学生の短期留学率は堅調で、JTB総合研究所によれば昨年は過去最高の数値だったそうです。モノよりコト、経験に重きを置くSNSネイティブ世代にとって、「実際に動く」ことがライフスタイルの中心にある価値観になっているのでしょう。

今回は、「日本のミレニアル・ポストミレニアル世代の価値観と旅行に関する調査」(※1、2)をされたJTB総合研究所の早野陽子さんのお話を踏まえ、実際に今秋、娘さんと母娘旅をされたHさんにその目的や行程について具体的なお話をうかがい、今の大学生の旅事情を探ってみました。

ボランティア精神が高いポストミレニアル世代

「世界的に、ミレニアル世代以降はボランティア精神が高い傾向にあると言われてきました。ただ残念ながら日本ではそれほどでもないのがこれまでの傾向でした。ところが2018年9月に行った調査では、ポストミレニアル世代のボランティア精神の高さが明らかになりました」とは早野さん。

「ライフスタイルや生き方についての考え方」(データ1)によれば、「災害が起こった地域の産品を積極的に購入し応援したい」という項目への反応は全体的に高い中、ポストミレニアル世代女性の数値が突出しています。また「募金クラウドファンディングなどを積極的にしたい」については男性の反応が高くなっています。

実際に大学生へのヒアリングでも、「地域のために何かしたい」「国際芸術祭でボランティアがしたい」など、現地で何かしら交流することを目的とした旅行を希望する人が増えているとのこと。「普段デジタルな仮想空間に触れている時間が長いほど、その反動でリアルを求める傾向にあるのではないでしょうか」とは早野さん。「いいね」文化と言われるほど"共感"がキーワードになっているSNSネイティブ世代にとって、「誰かのために」「社会のために」を実践することは、自身の充実感はもちろん、誰にも否定されることのない共感を得る最たるものとして納得感を高めてくれる行為なのかもしれません。

一方通行の体験ではなく"リアルに交流したい"

シルバーウィーク、9月のお休みに母娘旅を計画していたHさんは、「せっかく行くなら応援できるところに行かない?」と大学生の娘さんと意気投合。台風で関西空港が水害にあうなど、観光客数がめっきり減っていた関西をターゲットに西日本復興応援ツアーをチェックし、奈良旅行を決めたそうです。

「娘は、現地の生活感や空気感を感じたいと言うので、旅先ではいろいろな体験ものにトライします」とおっしゃるように、人力車に乗り歴史的な解説を聞きながら奈良の街を散策、途中見つけたキャンドル屋さんでは一日体験キャンドル作りに参加。見本以上の出来栄えに仕上がった遷都くんと大仏のキャンドルは、もちろん写真におさめインスタにアップされています。他にも、奈良野菜専門のレストランに行き、お店の人と地元の野菜や調理法などについていろいろな話を聞きながら知識を深めてきたと言います。そして、奈良と言えば鹿。「娘は鹿と自撮りしていました‥」と、SNSネイティブ世代の自撮りシーンをさらに撮影した写真を見せていただきました。

「今後してみたい旅行(目的やスタイル)」(データ2)の結果からも分かるようにポストミレニアル世代は、「自分の関心事をテーマとした旅行」に非常に反応が高く、その関心を深め・広げるために現地で交流することを楽しんでいるように思われます。また、「SNSなどで投稿できる場所を訪れる旅」の反応もミレニアル世代よりも高く、旅をする・写真を撮る・投稿するという一連の流れは、切り離せない行動になっているようです。

単に普段とは違う空気を味わい、投稿するきれいな写真さえ撮れたらそれで満足といった一方通行の体験ではなく"せっかく行くなら誰かのために"という思いと、"リアルに交流したい"という気持ちを掛け合わせて、限られた時間の"経験"価値を高めているポストミレニアル世代の姿を垣間見させていただきました。

さてさて、皆さんはどのような旅行・旅を楽しんでいらっしゃいますか?

(ナレッジ開発室室長 小原直花)

※1:「日本のミレニアル・ポストミレニアル世代の価値観と旅行に関する調査」2018年9月JTB総合研究所調べ

※2:JTB総合研究所の世代名称と定義

  ミレニアル世代:1989~1995年生まれ/現23~29歳

  ポストミレニアル世代:1996~1999年生まれ/現18~22歳

伊藤忠ファッションシステム
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