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都会の真ん中で樹木葬 好アクセス・跡継ぎ不要で人気 終活見聞録(16)

2019/2/22

納骨堂と並んで人気を集めている墓が「樹木葬」だ。多くの草花や木に囲まれて眠る樹木葬の墓には、地方や山奥が舞台といったイメージがあったが、近年増えているのは「都市型」などと呼ばれる都会の真ん中にあるタイプ。樹木葬には、納骨の方法や墓標のあり方などに決まりはないので様々な事例が出ている。改めて整理すると――。

アクセスが良い「高輪庭苑」。ビルに囲まれ、寂しさを感じさせない樹木葬の墓地だ

「お花がいっぱいで『あら、ステキ』と思った。遺骨を埋めた場所の土を手で触れられるのもよかった」。昨年、東京都港区で樹木葬の墓を購入した80代の女性は話す。夫を亡くしてから4カ所の樹木葬や納骨堂を見学し、選んだのは都営地下鉄・泉岳寺駅から歩いてすぐの「高輪庭苑」。浄土宗寺院・道往寺の中にある樹木葬墓地だ。費用は2人用で200万円弱と高め。スペースも小さかったが、「郊外に立派なお墓を建てても、お参りに来れなくて草ぼうぼうだったら悲しいでしょう」と続けた。

墓碑には文字だけでなく家紋やイラストを入れることもできる

「夫の墓は埼玉県の公営墓地にあるが、私は東京が好きなので都会の墓がよいと思っている。子どもたちの管理が楽そうなので都内の樹木葬がいいかな」と話すのは、墓選びを考える50代の女性だ。年に7~8回海外に行くので、どこかで事故に巻き込まれる可能性が普通の人より高いという。そんな彼女が参加したのが、旅行大手のクラブツーリズムが開く終活講座。様々なテーマで催されるが、出席したのは「あなたが望む供養とは」と題した樹木葬を取り上げた回だ。30人ほどの参加者を前に「樹木葬は種類が多く、金額も様々。非常に分かりにくくなっている」と講師は話し始めた。

クラブツーリズムが開く終活講座。樹木葬を取り上げた回には幅広い年齢の男女が参加した(東京・新宿)

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