奨学金、給付型など選択肢広まる 大学なども独自で受験前に採用決定「予約型」に注目

写真はイメージ=PIXTA
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ある夜の筧家のダイニングテーブル。テレビを見ていた良男が満に話しかけます。「入試シーズンも本番か。ところで大学は理系か?」「そうだね。成績次第で医学部もありかな」。それを聞いた良男は妻の幸子に一言。「恵のときよりお金がかかりそうだな」。

筧(かけい)家の家族構成
筧幸子(48)良男の妻。ファイナンシャルプランナーの資格を持つ。
筧良男(52)機械メーカー勤務。家計や資産運用は基本的に妻任せ。
筧恵(25)娘。旅行会社に勤める社会人3年目。
筧満(15)息子。投資を勉強しながらジュニアNISAで運用中。

筧良男 大学4年間ではいくらぐらいお金がかかるの?

筧幸子 文系か理系か、国公立か私立か、自宅通学か自宅外通学、つまり一人暮らしかどうかで変わるけど、一般に入学金や授業料などで500万~1000万円といわれるわ。文系より理系が高く、医学部や薬学部は6年間なのでさらにお金がかかるの。どのコースを選んでも出費が大きいので、早いうちから準備しておく必要があるわ。

筧満 奨学金を利用する人も多いと聞いたよ。

良男 家計に不安があるなら一案だな。パパが学生のころも「日本育英会」の奨学金を利用する同級生がいたよ。

幸子 日本育英会は2004年に「日本学生支援機構(JASSO)」に組織が変更されているわ。これは国の奨学金。奨学金の中では最も知られた存在で、大学生の2.7人に1人が利用しているとされるの。基本は卒業後に返済する必要がある貸与型。2017年度は129万人以上の学生に1兆円を超える奨学金を貸与しているわ。

 奨学金というと、もらえるイメージがあるけど、返さないといけないんだ。

幸子 パンフレットの冒頭にも「もらうものではなく借りるもの」と書いてあるわ。一方で17年度から返す必要がない給付型も始まったの。ただ、新規採用が年間2万人と少なく、住民税非課税世帯の子などに限られているわ。高等教育の無償化を目指す国は20年度に給付型を拡充する予定だけど、貸与型が主体という状況は続きそうね。

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