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谷口健太郎シェフの「【食感】ホタテ、キャビア、ジャガイモの菜園風」

平日限定の谷口健太郎シェフは在籍シェフのなかで最年少ながら、16歳から料理業界に入り、東京の有名店やフレンチで修業を重ねた経験を持つ。食感や香りなどを大切にして、フレンチの基礎を大切にしたシンプルにおいしい料理を提供する。「【食感】ホタテ、キャビア、ジャガイモの菜園風」(2500円税別)はホタテに軽い薫香(くんこう)をつけてマリネすることで、本来のうま味や甘味を最大限に引き出した一皿。トッピングにはキャビアが輝く。「【旨(うま)味】国産牛のロティ、ワイルドライスのリゾット、グルタミン酸とグアニル酸の旨味」(4000円税別)はうまみを凝縮させた赤身に、マコモダケの種である「ワイルドライス」を合わせ、大きくスライスしたトリュフをちりばめたぜいたくな一皿。穀物肥育した牛肉を使用することで、肉本来の味わいがしっかり伝わってくる。

松山喬洋シェフの「海の幸恵パスタ~sustainable seafood~」

平日限定の松山喬洋シェフは料理人歴14年の元パティシエ。イタリアの2つ星レストランで2年修業した経験や、東京・白金での店舗経営の経験もある。コンセプトは「美味(おい)しい明日のために」。魚介類をふんだんに使った「海の幸恵パスタ~sustainable seafood~」(2500円税別)は、焙(ほう)じた未利用野菜の炭を練りこんだパスタの素朴な味わいとチェリートマトのマッキィアートソースの酸味、魚介のうま味が三位一体となったぜいたくな味わい。

山口弘シェフの「48 時間調理した厚切り牛タンのロースト」

週末限定の山口弘シェフは肩ひじはらずに好きな物をお腹いっぱい食べてもらえるようにと、大きめのポーションで提供する料理が特徴だ。沖縄の今帰仁(なきじん)アグーや、長期肥育の天城黒豚を中心とした肉料理が自慢。ぜひとも味わいたいのが「自家製シャルキュトリーを入れた前菜盛り合わせ」(2人分/2500円税別)。「48時間調理した厚切り牛タンのロースト」(5500円税別)はじっくりと低温調理した厚切り牛タンが口の中でとろける。

1つの店に異なるジャンルの料理がそろい、どのシェフの料理を注文するか、どのシェフに投票するか、客の選択がシェフの運命を決める面白さもある。これは最新型の食のエンターテインメントと言える。おいしい料理を味わいながら、お気に入りのシェフや料理を見つけて、応援し育てる。新しい食体験を楽しみたい。

(日本の旅ライター 吉野りり花)


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