アマゾン本社で見学ツアー 働き方刺激するシアトル旅

「アマゾン・ゴー」でハイテクコンビニを体感

この「スフィア」内には外から入れる飲食店もあり、18年11月に開業したイタリアンレストラン「ウィラモッツ・ゴースト」も、有名シェフのレネー・エリクソン氏が経営。アマゾニアン(アマゾン社員を地元ではこう呼ぶ)にも人気の月曜~土曜の午後4時~6時限定のハッピーアワーでは、ビールやグラスワイン、つまみがお手ごろだ。

「ウィラモッツ・ゴースト」は、カジュアルな雰囲気だが、有名シェフの店だけあって味は確か

また、アマゾン本社ビルの1階にあるノーレジのハイテクコンビニエンスストア「アマゾン・ゴー」(アマゾンアプリでQRコードを読み込めば誰でも入場可能)も要チェック。商品を棚から取って(棚に戻すのももちろんOK)そのまま店を出れば、購入した(持ち出した)商品だけちゃんと請求書が来る。お一人様用デリをイートインすることもできるし、お土産によさそうなオリジナルグッズもある。

レジのない未来的コンビニ「アマゾン・ゴー」。オリジナル商品はお土産によさそう

サウス・レイク・ユニオン地区には、アマゾニアンも御用達の飲食店が続々できている。米国版料理の鉄人で優勝した有名シェフのトム・ダグラス氏が経営する「クオーコ」もそんな一つ。手打ちのパスタやローカル食材を使った肉料理が自慢のトラットリアで、こちらも月曜~金曜の午後2時~6時のハッピーアワーは、クラフトビールやつまみが6ドルからと狙い目だ。

人気のトラットリアの「クオーコ」。ミートボールのトマトソース煮込みもビールもハッピーアワーだと6ドル

アマゾニアンたちは、ハッピーアワーを軽く楽しんで(そこで一杯飲みながらビジネスアイデアを戦わせていることはあるかもしれないが)そのまま家に帰る人が多いという。部署による差や残務をこなす日もあるとはいうものの、家でスフィアでと、働く場所や時間の自由度は高そうで、働き方とその成果について考えさせられる。

シアトルには、この他にもマイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏が妻のメリンダさんと創設した「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」のディスカバリーセンターがあり、世界の貧困や医療をどうしたら改善できるかを個人レベルで気づかされる。インタラクティブな展示で答えを考える仕組みがとても面白い。場所は、スペース・ニードルなどがあるシアトル・センターのすぐ近くで、入場無料だ。

「誰でも健康的で生産的な人生を生きるチャンスがある」というスローガンが掲げられたビル&メリンダ・ゲイツ財団ディスカバリーセンター

日本から飛びやすい米国本土シアトルは、観光だけでなく、仕事や生き方にも刺激を受ける都市である。

小野アムスデン道子
世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、フリーランスに。東京と米国・ポートランドのデュアルライフを送りながら、旅の楽しみ方を中心に食・文化・アートなどについて執筆、編集、プロデュース多数。日本旅行作家協会会員。
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