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役職定年で収入減…「老後は海外旅行」かなえる貯蓄術 家計再生コンサルタント 横山光昭

2019/2/6

役職定年で収入が減ったにもかかわらず、「ねんきん定期便」の情報をうのみにしていることも心配です。ねんきん定期便の受給見込み額は、あくまで「収入が変わらなかった場合」が前提。収入が4割も減ってしまったTさんが、影響を受けないはずはありません。

■100歳までの生活資金を試算、医療・介護費もかかる

Tさんには計画の甘さが感じられたので、「ざっと見た限りでは老後資金が足りない可能性がある」とはっきり伝えました。思いもよらない話に、夫婦は驚いた様子。「では、いくらを老後資金としてキープできると安心でしょうか」と聞いていました。そこで必要な金額を計算します。

役職定年の減収分で年金は月当たり約1万円減る計算。1カ月の年金受給額は夫婦で26万円の見込みとなります。仮に今の生活費から10万円減らし月30万円で暮らせたとして、月4万円を補填する必要があります。65歳から100歳までの期間なら1680万円が必要となります。さらに、病気だ、介護だ、リフォームだと突発的なお金がかかると、資金が足りません。あと500万~1000万円をためないと安心できません。

「もっと貯蓄したほうがよい」と感じたTさん夫婦。お金を使いたいという気持ちから、少しずつためていきたいという気持ちに傾き、「家計改善の方法を知りたい」と話しました。

そこでまず、食費にメスを入れます。外食や中食が中心で、3人暮らしでも月11万円を超えています。血圧が高めで健康食品を購入しているほどなので、食費はできるだけ手作りを意識するようにしました。日用品費は洗剤などを買い置きし過ぎないよう気を付けます。通信費は夫婦でスマートフォン(スマホ)とタブレットを持っていましたが、片方に減らしました。交通費、交際費、娯楽費は、必要性が高くないものは小遣いから出すことにしました。小遣いの金額も、月1万円ずつ減らしました。

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