ボーム&メルシエ、独自駆動装置でさらなる高みめざすジョフロワ・レフェーヴルCEOに聞く

2019/2/3

――日本市場の今後をどのように見ていますか。

「まず個人的に日本は大好きな国です(笑)。他にない独特な国であり、何度行ってもまた行きたくなる国です。時計メーカーとしても、日本人は一つのブランドについて長く付き合う傾向が強く、技術的にも理解が深いと思います。ボーマティックが日本で最も売れたこともその証左でしょう」

■日本でのネットワークを深化

「COSCモデルにも大変関心が高く、生産が追いついていないほどです。求められる技術的品質はどこよりも高いといえます。その意味で、技術的妥協を許さない我々にとって日本はベンチマーク的な市場です。我々も妥協しませんが、日本の顧客も決して妥協を許しません」

「日本がポテンシャルのある市場で、重点市場であることに変わりはありません。すで正規販売店による十分なネットワークがあり、これを広げるよりも深めることが必要だと考えています。日本に直営店を持つことはいい考えだと思いますが、実現にはタイミングを見極める必要があります」

レフェーヴルCEOは「日本は我々にとってベンチマーク的な市場ともいえる」と語る(スイス・ジュネーブのSIHH会場で)

■グローバルというマーケットはない

――世界市場の現状と今後をどのように考えていますか。

「グローバルというマーケットはありません。各エリア、国ごとにニーズは異なります。とはいっても各国毎に商品をつくることはできません。ボーム&メルシエはグローバルブランドであるため、レンジを広く継続的に提供していくことが重要です。それぞれの市場には好不調がありますが、グローバルに展開することで、一部が低調でも他のエリアが好調、というように全体でバランスをとることもできます」

「時計産業は数百年続いた産業ですから自信があります。目先の状況に左右されることなく、ボーム&メルシエのDNAを踏襲した商品を提供しながら顧客を増やしていくしかないと思います。我が社にとってのマーケットの中心はまだ米国、フランス、イタリアですが、アジアは間違いなくこれから伸びていく市場だと考えています」

(ジュネーブで、聞き手は平片均也)

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