ラベルを隠してブラインド・テイスティングした
7位「ワールドプレミアム ボルドー 2016」3.1点 セブン・イレブン 1380円

メルロとカベルネ・ソーヴィニヨンのブレンド。「酸のレベルが高く、しっかりとしたタンニンが味わい全体を引き締めている、クラシックなボルドースタイル」(鈴木さん)。一方、「果実の甘みがあまり感じられない」(内田さん、市川さん)との感想もあった。チリワインやカリフォルニアワインのような果実味の強い赤ワインが好みという人には向かないかもしれない。

8位「ロシュ・マゼ カベルネ・ソーヴィニヨン2017」2.8点 セブン・イレブン1058円

南フランス産。これも「飲みやすい」「ふくよかな果実味」などの高い評価と、「水っぽい」「人工的な味がする」といった低い評価に分かれた。

テイスティングを通じて分かったのは、主要コンビニで、1000円前後で売っているフランス産赤ワインは総じてしっかりした味わいであることだ。1位のメゾン・デュアールの例が示すように、技術の進化でコンビニワインのコストパフォーマンスは確実に上がっているようだ。

また、コンビニは売り場が狭いためどうしても品ぞろえが少ないが、その割には「味わいがバラエティーに富んでいる」(鈴木さん)という発見もあった。

さらに、高順位のワインはほぼ全員が高い評価だったのに対し、順位の低いワインは評価が割れる傾向もはっきりした。ワインを買う際には自分の好みに合うか確認することが大切だが、ラベルの説明や陳列棚の店頭販促(POP)の情報は正確さを欠いたり、情報量が不十分だったりする、という問題点も明らかになった。コンビニでワインを買う時にはこのランキングを参考にしてほしい。

猪瀬聖(ライター)

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