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私のリーダー論

個性見極め「気にしているよ」 なでしこ監督の指導法 サッカー女子日本代表 高倉麻子監督(上)

2019/2/7

――18年は2月の国際親善大会、アルガルベ杯の大敗からスタートしましたが、4月のアジアカップを連覇し、8月のアジア大会は2大会ぶりに制するなど、チーム状態も上がってきたように見えます。

「ある意味、新生なでしこにとって勝負をかけた年でした。完成度をしっかり見極めながら次に向かってレベルアップを目指し、選手がよく頑張ってくれた。2つタイトルを取ることができたのは素晴らしいし、選手自身が少しずつ自信を持ってプレーできるようになりました」

■若手や中堅に自覚が生まれた

「今まで中堅で、精いっぱいやっていたつもりの選手が、自分たちがもっとやらなきゃいけないと分かって実際に動いたのがアルガルベ杯でした。彼女たちが責任を持ち、苦手だけどリーダーシップを持ってやらなきゃいけないと思い始めた。その前もチームのことをやってくれていたけれど、危機感とともにぐっと自覚が出てきた。若い子も上の世代が動き出したことでやるようになった。起こりうるべき変化がアジアカップの前にちゃんと起きて大会に向かえたんだと思います」

――ワールドカップ(W杯)までちょうど4カ月です。

「大きな軸というか、この3年でチームの変革はできてきたとは思っています。あとはどの選手がA代表でやれるトップパフォーマンスを発揮できるのかを見極めなければなりません。新しい選手がはい上がってきてくれるのか、今までの選手の中から伸びていく選手がいるのか。しっかり観察していきたいと思います」

――選手にはどんなことを伝えていきたいですか。

「W杯、絶対楽しいと思います。私ももちろん楽しみにしていますし。前の偉大な代表チームを超えていかないといけないと、選手にはプレッシャーをかけた言葉も時に発しますが、それよりも代表として選ばれた誇りや、仲間とプレーする楽しみを感じながら、国を背負って大好きなサッカーをやってほしいと思っています」

「日本にしかできないサッカーをグラウンドで表現する、それで良いと思うんです。余計なことはあまり考えないで、みんなでフランスで思い切りサッカーをやろう、ということを伝えていければと思います」

高倉麻子
10歳でサッカーを始め、1985年に読売ベレーザ(現日テレ)に入団。89年創設の日本女子サッカーリーグ(なでしこリーグ)ではリーグ第1号のゴールを記録した。日本代表には15歳で初選出され、アトランタ五輪などに出場。2004年の引退後は指導者の道に進み、アンダー世代の監督を経て、16年から現職。

(堀部遥)

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