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画像はイメージ =PIXTA

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かかわると面倒くさい人はどこにでもいる。心理学者の榎本博明氏はその著書「かかわると面倒くさい人」(日経プレミアシリーズ)で、「何とかうまくかわす術を身につければ、心のエネルギーを吸い取られずにすむ」とアドバイスする。そのためにはまず「行動パターンやその背後で作動している心理メカニズムを知ることが必要だ」という。そこで、私たちの身の回りでよく見かける典型的な面倒くさい人10タイプを、同書から紹介する。

◇    ◇    ◇

話していて、その要領を得ない話にイライラしてくる相手がいるものだ。

まずもって前置きが長い。

このタイプが相談や報告に来て、話を聞いていると、いったいどこまでが前置きで、どこからが本題なのかがわからず、イライラしてくる。そこで、

「要するにこういうことですか?」

と、その人物の言うことをこちらなりに要約すると、

「ええ、それがですね……こういうわけでして……で、じつは、こういうことがありまして……それに関してはですね……」

と、また長々とああでもない、こうでもないといった説明が続く。いくら意識を集中させても、要するに何を言いたいのかがまったく見えてこない。

とにかく話が細かい。それも不必要に細かすぎる。それで話が長くなる。本人は正確な説明をしようとていねいに話しているつもりでいる。だが、本人の意図するところとは裏腹に、話が細かすぎて、何を言いたいのかがわからない。

このタイプが話し出したら、要領を得ない話にしばらくつきあう覚悟をしなければならない。忙しいときなどは、このタイプとかかわるのはほんとうに面倒くさい。勘弁してくれといった気持ちになる。

会議でも、このタイプが話し出すと、

「ダメだ、こりゃ」

「しばらく続くな」

といった諦めの空気が会議室に漂い、内職を始める人も出てくる。まともに話を聴こうとしても疲れるだけだ。徒労に終わるのはわかっている。

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