景気後退織り込む株価 悪い情報に慌てず(窪田真之)楽天証券経済研究所所長兼チーフ・ストラテジスト

誰もが景気後退に気付いたのは08年9月に米証券大手リーマン・ブラザーズが経営破綻し、世界的に株が暴落して以降でした。

なお、リーマン・ショック後、景気回復が始まったのは09年4月からでした。「100年に1度の不況」といわれ、長期的な景気後退が予想されていたのですが、後から振り返ると期間1年程度の「普通の不況」でした。

長期でじっくり買いのタイミングを探る時期

さて、最後に今起こっていることに対し「ビックリ予想」という意味合いも込めて私見を述べます。私の日本の景気についての仮説は「18年7月に後退期に入り、19年3月まで後退、19年4月から回復期に入る」というシナリオです。

私の仮説が正しければ、株式市場は現在が景気後退を織り込む最終局面となります。これから景気や企業業績の悪化を示すニュースが増えると予想されますが、投資についてはあくまで冷静な姿勢で臨みたいものです。実際、日本電産の株価は業績下方修正の直後こそ急落しましたが、その後は大きく戻しました。日本株全体への影響もさほどありませんでした。

悪いニュースに驚いて、慌てて株式を手放す必要はありませんし、長期投資をお考えならじっくり買いのタイミングを探る時期ではないかと思っています。

プロのポートフォリオは運用に精通したプロが独自の視点で個人投資家に語りかけるコラムで、原則火曜日掲載です。
窪田真之
楽天証券経済研究所所長兼チーフ・ストラテジスト。1961年生まれ。84年慶応義塾大学経済学部卒業後、住友銀行(当時)入行。99年大和住銀投信投資顧問日本株シニア・ファンドマネジャー。2014年楽天証券経済研究所チーフ・ストラテジスト、15年所長。大和住銀では日本株運用歴25年のファンドマネジャーとして活躍した。
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