マネー研究所

プロのポートフォリオ

景気後退織り込む株価 悪い情報に慌てず(窪田真之) 楽天証券経済研究所所長兼チーフ・ストラテジスト

2019/2/5

写真はイメージ=123RF
「これから景気や企業業績の悪化を示すニュースが増えると予想されるが、投資についてはあくまで冷静な姿勢で臨みたい」

株式市場で景気や企業業績についての関心が高まっています。米中貿易戦争、中国景気悪化を受け、日本の景気の先行きにも不透明感が出ています。単なる減速か、後退にまで至るのか市場は手探りしているところです。

政府は1月の月例経済報告で景気の総括判断を「緩やかに回復している」と据え置きました。その通りならば、2012年12月から始まった現在の景気回復局面は、1月で74カ月と戦後最長に達していることになります。

■日本の景気は既に後退、もしくは停滞局面?

とはいえ、景気後退はあとで気付くものです。私は日本の景気は既に後退、もしくは停滞局面に入っていると思っています。

日本電産は中国経済減速の影響を受け、19年3月期の業績見通しを下方修正しました。永守重信会長は「(18年)11月、12月とガタンガタンと落ち込んだ」「46年経営を行ってきたが、月単位でここまで落ちたのは初めて」と説明。今起こっていることを的確に表現していると思います。

代表的な景気敏感株、例えば半導体関連株やロボットなど設備投資関連株を見ると、18年1月が高値でもう1年間株価が下がり続けています。今まさに景気後退期の中にいると考えると、納得がいきます。もしそうなら、株価は景気循環より半年から1年先んじて動くという過去の経験則通りです。

私は過去25年、日本株のファンドマネジャーをやってきた経験があります。いよいよ景気後退が始まったと確信したとき、ワクワクしたことを覚えています。なぜなら、景気後退期の後半は日本株の買い場になっていたからです。

マネー研究所 新着記事

ALL CHANNEL