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ビジネス書・今週の平台

会社を使い倒しやりたいことを 攻めの働き方のすすめ 紀伊国屋書店大手町ビル店

2019/2/1

■著者の学びが読者のヒントに

目標は定まらない一方で、何か自分で動かないといけないと感じて公募の広告賞に同期のデザイナーと組んで応募したりしているうちにだんだんとやりたいことがはっきりしていく。コピーライターになりたいという思いを社内異動で実現し、一方社外のパートナーとデザインスタジオを立ち上げる。そのプロセスで自分のやりたいことが徐々に見えてくる。それが「博報堂でモノづくりをする」ということだった。

第2部に入ると、直線的にモノづくりプロジェクトの立ち上げへと進んでいく。ひとつのキャリアストーリーとして物語のように流れが読めるので、展開そのものに読者はひき付けられる。と同時に、そのときそのときの著者の学びが小見出しになっていて、それが読者が応用するときのヒントになる。

例えば「モヤモヤしたら、まず動く」「会社の外で自分を試す」「会社と徹底的に向かう」「会社でやれば、チャレンジし続けられる」といった具合だ。目標がはっきりしている段階はもちろん、はっきりしていないときにも本人なりの気づきと学びを受け取れるのが本書の特徴だ。

「著者イベントを店内のスペースで開いたことで大きく売り上げが伸びた」とビジネス書を担当する西山崇之さんは言う。来店客の年齢層が比較的高いこの店にしては珍しい若手向けビジネス書が大きく売れたのは、イベント効果のようだ。

■『FACTFULNESS』が好調

それでは、先週のベスト5を見ておこう。

(1)認定支援機関実務ハンドブック小寺弘泰著(金融財政事情研究会)
(2)FACTFULNESSH・ロスリングほか著(日経BP社)
(3)会社を使い倒せ!小野直紀著(小学館集英社プロダクション)
(4)'19経営労働政策特別委員会報告日本経団連著(経団連出版)
(5)仕事と人生を激変させるなら99.9%アウトプットを先にしなさい金川顕教著(SBクリエイティブ)

(紀伊国屋書店大手町ビル店、2019年1月20~26日)

1位は、会計事務所などが手がける中小企業の補助金申請など認定支援機関業務に関する実務書。まとめ買いが入ってランクインした。2位は、冒頭でも触れた世界的ベストセラーの邦訳書。店頭に並んだ1月中旬以降ずっと好調な売れ行きが続いている。3位に今回取り上げた本が入った。

(水柿武志)

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