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梅や菜の花… 早春に咲き誇る「花の絶景」10選

NIKKEIプラス1

2019/2/3

6位 のこのしまアイランドパーク
(福岡市) 310ポイント
ゆるり広がる菜の花と風景

福岡市内からフェリーに乗り10分ほどで到着する能古島(のこのしま)。島の北端にある公園に50万本の菜の花が咲き誇る。「フェリーに乗っていく旅情が魅力。傾斜地なのでその先には博多湾が広がり、湾を行き来する船や隣の志賀島なども見えて、時がゆったりと感じる」(庄子さん)

パーク内にはウサギと触れあえるミニ動物園やアスレチック、ゲートボールのようなオリジナルスポーツ「のこのこボール」などがあり、1日楽しめる。「早春の潮風の香りを楽しんだあとは渡船場近くの魚料理店で旬の料理を味わってほしい」(野村郁子さん)。

(1)3月上旬~4月中旬(2)姪浜渡船場からフェリーで能古島渡船場、そこから路線バスで13分(3)http://nokonoshima.com/

7位 月ケ瀬梅渓
(奈良市) 260ポイント
渓谷の朝霧 浮かぶ「天空の梅林」

1922年、金沢の兼六園や奈良公園とともに日本最初の名勝に指定された梅林。高山ダム周辺の渓谷に1万2000本が咲く。湖岸から山腹を紅や白の梅が彩り、あたりは甘酸っぱい香りで満たされる。この渓谷とのコントラストが魅力で「運が良ければ谷間を埋める朝霧の上に咲き誇る『天空の梅林』の絶景を楽しめる」(石丸さん)。

17日から3月31日まで「梅まつり」が開かれる。「車で20分ほどの場所に人気の道の駅『針テラス』がある。名阪国道随一のショッピング街でグルメや温泉を楽しめる」(上野さん)。

(1)2月中旬~3月下旬(2)近鉄奈良駅から路線バスで70分(3)http://www.tsukigasekanko.jp/(月ケ瀬観光協会)

8位 大島公園椿園
(東京都大島町) 240ポイント
足元に広がる「落ち椿」

都はるみさんのヒット曲「アンコ椿は恋の花」で有名な伊豆大島。椿園は約1000種3200本の園芸種と、国内に自生するヤブツバキ約5000本が見られる国内最大規模の椿植物園だ。「椿の種類を知るのにうってつけの場所」(山田さん)で、「庭植えの椿とは違う、『椿林』と言いたくなる壮大な景観がここにはある」(大場さん)

「2月中旬から椿の花が花弁が付いたまま丸ごと地面に落ち始める。足元に広がる『落ち椿』は絶景」(庄子さん)。

(1)3月下旬まで(2)東京港竹芝客船ターミナルから大島・元町港まで高速船で1時間45分、路線バスで35分(3)http://www.soumu.metro.tokyo.jp/11osima/park/www/htdocs/gardens/camellia.html

9位 焼森山ミツマタ群生地
(栃木県茂木町) 230ポイント
山麓に木漏れ日 黄色い幻想

茨城県との県境にある焼森山の山麓に自生するミツマタは、和紙の材料にもなる希少種だ。「杉林に木漏れ日が差すなか、ミツマタの黄色い花が浮かび上がる様子は幻想的」(久保田さん)。「派手さはないが、静かで凜(りん)とした風景はすてき」(上野さん)

地元も魅力発信に力を入れる。「群生地まで遊歩道が整備された。初心者にもお勧めのハイキングコース」(原さん)。

(1)3月下旬~4月下旬(2)3月15日~4月7日までの金土日曜と祝日にJR宇都宮駅から農産物直売所「いい里さかがわ館」までシャトルバス。そこから群生地手前の駐車場まで随時無料マイクロバスが運行。駐車場から徒歩15分(3)https://www.tochigiji.or.jp/spot/9069/

10位 越前岬水仙ランド
(福井県越前町) 220ポイント
急斜面に咲く白い群生

北陸らしく、早春でも曇天や雪の日が多い。それでも「雪が降ったとしても海岸沿いは意外と暖かく、雪も湿り気がある。水仙が雪に包まれて咲く様子は素晴らしい」(平野さん)。水仙の国内三大群生地の一つで、「奇岩断崖が続く越前岬の急斜面を、白く可憐(かれん)な水仙が埋め尽くす光景には胸を打たれる。岬にある灯台と日本海との対比も見事」(三上さん)

水仙の開花時期はちょうど越前ガニの旬でもある。「近くの道の駅にカニの直売店や炭火焼きコーナーがあるのも北陸ならでは」(石丸さん)。

(1)3月下旬まで(2)JR武生(たけふ)駅から車で35分(3)http://www.echizen-kk.jp/suisen.html(越前町公共施設管理公社)

◇  ◇  ◇

ランキングの見方 数字は専門家の評価を点数化。スポット名(所在地)。(1)例年の見ごろ(2)アクセス(3)情報サイト。写真は1位神奈川県湯河原町、2位マザー牧場、3位山田隆彦、4位神奈川県松田町、5位国営ひたち海浜公園、6位のこのしまアイランドパーク、7位奈良市観光協会、8位東京都大島公園事務所、9位栃木県茂木町提供。10位保田井建撮影。

調査の方法 専門家の協力で、2月~3月に見ごろを迎える全国の花の名所を23リストアップ。「絶景が楽しめる」「周辺の景観も良い」「観光地として楽しめる」「アクセスが良い」などの観点で順位を付けてもらい、編集部で集計した。

今週の専門家 ▽石丸哲也(山岳ライター)▽上野彩子(温泉情報誌「ゆこゆこ」編集長)▽大場秀章(東京大学名誉教授)▽久保田賢次(森林インストラクター)▽庄子利男(写真家)▽野村郁子(福岡植物友の会副会長)▽原誠一(登山ガイド/中央アルプス萬岳荘管理人)▽平野隆久(植物写真家)▽三上美似(JTB国内仕入商品事業部商品企画部)▽山田隆彦(日本植物友の会副会長)=敬称略、五十音順

[NIKKEIプラス1 2019年2月2日付]

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