U22

20歳の頃

「学生に戻れるなら歴史を学びたい」 サントリーホールディングス社長 新浪剛史氏

2019/3/4

学生が将来を考えるヒントとして一流の経営者や著名人に「20歳の頃」を聞く連載第1回は三菱商事、ローソン社長を経てサントリーホールディングス社長に就任した新浪剛史氏。日本を代表するプロ経営者が学生に戻るなら何をするのか、どんなキャリアを目指すのか――。

■20歳の私
米スタンフォード大へ、友人にも「NO」という気風に憧れ。学生は海外と接点を

1年間の米国生活で感じたのは自由な議論のカルチャーですね。友達同士なのに議論を飛ばす、「NO」と言う姿を見て、日本との違いを感じました。僕は慶応大学で体育会にいて、上下の厳しい組織で生きていましたから。

先輩・後輩関係なく、自由に発言ができて、そして夢を語れるのはいいなあと、日本でもこうあるべきだなということを、20歳のときにすごく感じました。そして必ず戻ってこようと思い、就職する先は必ず留学制度のあるところにしようと決めました。

今の学生さんにも海外の人ともっと接点を持ってもらいたいなと思いますね。僕の学生時代と違って、海外からたくさん留学生も来ているじゃないですか。異なるものは面白いと思って、学生時代からそういう接点を持っておくと、考え方も広がっていくと思います。

もう一つ、経営者人生に生きていると感じるのは体育会での経験ですね。器械体操部の主務という裏方の仕事をしたことです。高校時代はバスケットボールの国体選手だったのですが、膝を壊してしまって。花形選手から急に裏方に行った。もしあのまま花形選手だったら違う人生だったんじゃないかな。華やかな世界を支えてくれている、本当に重要なのが裏方だということを実感することができた。

後で考えるとそういう裏方ができたのは、僕にとってよかったなと思うんですよね。そこは実際の現場ですから。合宿するにしたって、お金が足りないからと先輩のところへ集めに行ったり。組織運営や予算ということもやりましたし、そういう意味では小さい経営をやるわけですよね。

高校時代はバスケットボールの国体選手だった
■20歳に戻れるなら
リベラルアーツ、特に歴史を勉強したい。グローバルリーダーは日本を知るべきだ

慶応では経済学部で、三菱商事では米ハーバード大ビジネススクールに留学して経営学修士号(MBA)を取得しましたが、実は経済学って嫌いなんですよね。経済というのは実務をやって初めてわかる。しかもシェアリングエコノミーなどが登場すると、既存の経済学の前提も崩れてきますよね。

U22 新着記事

ALL CHANNEL