乃木坂46のドラマ『ザンビ』 齋藤・堀に女優の魅力

日経エンタテインメント!

乃木坂46のメンバーが出演するドラマ『ザンビ』(日本テレビ系)が1月23日深夜よりスタートした。主演を務めるのは齋藤飛鳥。堀未央奈、与田祐希、山下美月ら乃木坂46から総勢21名が出演する。ドラマのプロデュースを手掛ける日本テレビの植野浩之氏に見どころを聞いた。

『ザンビ』 毎週水曜深夜24時59分より放映(日本テレビ系)。主演は齋藤飛鳥が務める。舞台に続く『ザンビ』プロジェクトの第2弾

「これまで手掛けてきたAKB48グループや欅坂46のドラマに続き、次は乃木坂46で、というのがそもそものスタート。テーマを秋元(康)さんとすり合わせているうちに、『ホラーサスペンスものがいいんじゃないか?』となりました。

ただし、単なるホラーサスペンス系とは異なり、噛まれてから発症するまで1週間かかり、その期間は外見では感染が分からない、人との中間である『ザンビ(残美)』という設定が大きな特徴です。ドラマ版をどう作るか考えたときも、乃木坂46のファンである男性には、ホラーが苦手な方も多いだろうし、地上波では表現に限界がある。しかし、この設定なら、ホラーの切り口を使いながら、女の子たちが噛まれてしまってから菌が潜伏する期間をどう過ごすのか、人間とザンビの意識が混濁するなかで人間関係がどう変化していくのかに焦点を当てた、青春ドラマとして描けると考えました」

怖さよりも美しさに比重

「ホラー作品では、作り手が表現に迷ったとき、怖さを優先してしまうことが多い。でも、この作品でファンの方が見たいのは、美しい乃木坂46だろうと。怖さと美しさの両立は難しいので、監督やスタッフには美しさに比重を置くように伝えています。

『ザンビ』(日本テレビ系)

撮影期間を通して、ドラマで重要な役を担う、齋藤さんと堀さんの女優としての魅力を感じました。齋藤さんはすごく考える子で、まず心配から入るんです。『この演技ではダメですよね?』という疑問から始まり、ちゃんと理解を深めてから演じようとします。なので、クランクイン前の設定や作品の方向性を共有する時点から、相当話し合いました。プロ意識もとても高く、『やるからには成功させたい』という強い気持ちが伝わってきます。

堀さんは最初は探り探りの様子で、序盤は苦労しているようでした。齋藤さんとは対照的に、現場での口数は少なく、誰かのアドバイスをヒントにするというよりは、自分で気付いて変わっていくタイプです。途中で役をつかめたのか、後半に向けてどんどん良くなっていった印象があります。この撮影で急成長した後に、映画『ホットギミック』(19年6月公開予定)の撮影に向かうと聞いたので、彼女にとって良い流れになったのではないでしょうか。

まずは、乃木坂46のファンの方に楽しんでいただきたいですが、ドラマ『ザンビ』は世の多くの、例えば齋藤さんは知っているけれど、他のメンバーは顔と名前が一致しないという方にも見てもらいたい。特に、若い女性には『自分がこういう状況になってしまったときに、どう生きていくのか、友達をどこまで信じられるのか』と、真剣に考えてもらえるような作品を目指しています」

(ライター 西廣智一)

[日経エンタテインメント! 2019年2月号の記事を再構成]

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