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改元10連休、本当に休めるか 自宅派には注意点も

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NIKKEI STYLE

平成からの改元に伴う4月27日から5月6日までの10連休が近づいてきました。旅行予約サイトのエアトリの調査によると、連休の過ごし方として最も多かったのは「自宅でゆっくり休む」の61%で、海外旅行や帰省を上回りました。主に、インドア派にとっての休み方のコツや注意点を探ってみました。

そもそも「自宅でゆっくり」といっても、日本人は休日に何をしているのでしょうか。「女性は家事、男性はテレビ視聴などが増える傾向にある」と話すのは、大和総研の溝端幹雄主任研究員です。溝端さんが休日の過ごし方を総務省の「社会生活基本調査」を使って分析すると、仕事を持つ女性は家事、男性はテレビ視聴などがそれぞれ1日100分、普段の日に比べ長くなる結果となりました。

女性と男性で対照的な結果となるのは「家事の負担が女性に偏っているためではないか」と溝端さんは見ています。こうした不公平感は連休への受け止め方にも反映されているようです。旅行予約サイトのエクスペディア・ジャパンのアンケート調査によると、10連休を「うれしくない」と答えた職業別の割合は「主婦(夫)」が57%と、医師などの専門家の75%に次ぐ高い水準となりました。

住む場所によっても過ごし方に違いがあるようです。溝端さんが都市と地方を比較すると、都市では休日に趣味や娯楽の時間が長くなる一方、地方では仕事の時間が長くなりました。地方ほどサービス業などの人手不足が深刻であるため、「休みの日も仕事」という人が増えてしまうようです。

10連休を「自宅で休める」という人が注意すべき点は何でしょう。社会生活基本調査によると過去10年、ゲームやDVDなどによる映画鑑賞に費やす人が増えています。働く人の健康を研究するランスタッドEAP総研の川西由美子所長は「ゲームなどのやり過ぎで生活のリズムが崩れないようにしたい」と注意を促しています。

ゲームなどの趣味もない人はどうしたらいいでしょう。川西さんは「身近なことを中心に計画を立ててみてはどうか」とアドバイスしています。1日目は休養、2日目は掃除、3日目は買い出し……というふうに「休みの前にリストを書き出す」と、漫然と過ごしてリズムを崩すことが少なくなるそうです。

もともと、日本人の休みは国際的にみて異色です。欧米では休みの大半を自分で時期を決める有給休暇が占めますが、日本では祝日など時期を決められた休暇が中心です。川西さんは「決められた休暇をいかに自分の時間に切り替えるか、という心持ちと準備が重要だ」と話しています。

溝端幹雄・大和総研主任研究員「地方ほど休日も仕事」

日本人の休み方にはどんな特徴があるのでしょうか。大和総研の溝端幹雄主任研究員に聞きました。

――国際的にみると日本人の休みは少ないのでしょうか。

「2016年度の年間休日数を比較するとドイツの139日、英国の137日などに対し、日本は129日だった。とりわけ日本で少ないのは、労働者が主体的にとる有給休暇だ。割り当てられた休暇日数が少ないのに加え、欧米の取得率が80%超に対し、日本は50%程度にとどまっている。ただし日本は祝日や振り替え休日が比較した国よりかなり多く、有給休暇が足りない分を補っているといえる」

――4月末からの10連休では何が予想されますか。

「データから見ると、性別や住んでいる地域によって休みの日の行動は異なる。総務省の統計から分析すると、男性は仕事が休みの日になるとテレビやラジオ、新聞・雑誌の視聴時間が約100分増える。対して女性は家事にかける時間が約100分長くなる。共働き家庭が増えるなかで、女性に家事の負担が偏っている可能性がある」

――地域によってはどんな違いがありますか。

「休日に女性が家事をする時間は都市部より地方が長くなる傾向にある。家事は女性の役割という、昔ながらの習慣が地方ほど残っているからかもしれない。さらに地方では男女とも休日でも仕事をする時間が長い傾向にある。サービス業などの人手不足が地方ほど深刻だからかもしれない。対して都市部では男女とも休日に趣味や娯楽、交際に費やす時間が長くなる。都市のほうが自由な時間を得やすい環境にあるといえる」

――祝日が多くなることの社会的な影響をどう捉えますか。

「本来は自分が休みたいときに休暇をとって休むほうが、社会全体で休日が分散するので望ましい。例えば常時稼働しているホテルなら、1年中まんべんなく客が入ったほうがいい。旅行や消費などの需要が特定期間に集中しないことで、需要が平準化してサービス業の生産性の向上につながる」

――休日に何をしていいのかわからないという人もいます。

「普段仕事が忙しく、仕事以外のことを考える余裕がないためかもしれない。ただし長寿化がもたらす人生100年時代を考えると、休日を健康や自己啓発などのために使う意義は大きい。例えば、データでみると年収の高い人ほどスポーツをする時間が長い。休日は体のことなどを考える良い機会ではないだろうか」

(高橋元気)

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