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年金開始「75歳も選択肢」 多様になる老後の働き方 経済コラムニスト 大江英樹

2019/2/7

写真はイメージ=123RF

「年金開始、75歳も選択肢」というタイトルの記事が1月26日付日本経済新聞朝刊1面に出ていました。このタイトルを見て「え!年金って75歳からじゃないともらえなくなるの?」と勘違いした人もいたかもしれません。

実際、「やっぱり年金はダメだ」とか「国のいうことは信用できない」とかいった声が聞かれるように若年世代の年金不信は根深いものがありますが、記事をよく読めばわかるようにこれは年金が75歳からしかもらえないというわけではありません。

記事は厚生労働省が公的年金の受給開始年齢を75歳まで繰り下げられるようにする検討に入ったとの内容です。いまは70歳開始が繰り下げの限度ですが、働く高齢者を増やす呼び水にするため、もっと高齢になってから年金をもらう選択肢をつくるのが目的です。

■年金は60歳~70歳までの間で自由に受け取り開始

現在、一部の例外を除くと年金の支給開始年齢は65歳からですが、これは必ずしも65歳からしか受け取れないわけでもなければ、受け取らなければならないというわけでもありません。希望すれば65歳を挟んで最長5年、早く受け取り始めることも逆に受け取りを遅らせることもできます。

言い換えれば、年金というのは「60歳~70歳までの間で自分の好きなとき、自由に受け取りを始めることができる」ようになっているのです。今回、検討されているのはその選択の幅を75歳まで広げようというだけのことです。私はこれを決して悪いことではないと思っています。

公的年金の場合、受け取り開始時期によって金額が違ってきます。65歳よりも早く受け取る場合は、金額は少なくなりますし、遅く受け取る場合は、金額は多くなります。

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