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スマホの充電 「急速対応」のはずなのに遅いワケ

日経PC21

2019/3/9

ちょっとした知識や工夫で、充電時間を短縮したり、バッテリーの寿命を延ばしたりできる(写真はイメージ=PIXTA)
日経PC21

普段何気なく充電しているノートパソコンやスマートフォン。実はちょっとした知識や工夫で、充電時間を短縮したり、寿命を延ばしたりできる。最新事情を踏まえつつ、バッテリーと充電の疑問にお答えする。

■Q.「急速」「高速」充電ってどういう意味?

スマホ/タブレット用のUSBケーブルやUSB充電器では、パッケージに「急速充電」や「高速充電」をうたう製品が出回っている。「急速充電」や「高速充電」には明確な定義はない。充電にかかる時間は、充電中に流れる電流量(アンペア)に依存する。「急速」や「高速」は、USB2.0の規格である0.5A(アンペア)を超えた電流量での充電に対応している製品でうたっている場合が多い。

市販のUSBケーブルやUSB充電器のパッケージには、「急速充電」や「高速充電」と記載された製品が多い

しかし、「急速」や「高速」に対応したUSB充電器やケーブルを買えば、必ず急速充電になると考えるのは早計。製品に記載されているアンペア数は、その電流を通す性能を示しているだけにすぎないからだ。

図のように、電力の供給元となるUSB充電器やモバイルバッテリーと、電力を流すケーブル、充電する端末の三者すべてが急速充電に対応することで初めて実現する。

急速充電が可能になるのは、電力供給側とケーブル、充電する端末の三者がそろって対応している必要がある。充電量が大きいほど条件が厳しい

端末が急速充電に対応していることがわかっているなら、充電器やケーブルも対応した製品を選ぶのが正解だ。

■Q.端子によって充電時間が変わる?

USB端子の規格によって流せる電流量は変わってくる。パソコンのUSB端子は手軽に充電に使えるものの、規格上の最大電流はUSB2.0で0.5A、USB3.0でも0.9Aにとどまる。2.4Aや3Aの電流量に対応する充電器やモバイルバッテリーのほうがパソコンのUSB端子に比べて高速に充電できる。

USB給電の標準的な規格や仕様をまとめた。主にアンドロイド端末の充電時に影響する。最近増え始めたタイプC端子は最大で3Aだ。ちなみに、iPhoneなどのアップル製品は独自の仕様となっている

近年、スマホなどのバッテリー容量が増えてきたため、電流量を1.5Aまで拡張した「USBバッテリーチャージ(BC)」という規格が策定された。最近のアンドロイド端末のほとんどはこのUSB BCに対応している。USB充電器を使ったり、充電専用のケーブルを使ったりすれば、USB BCの規格で充電できる。実際、パソコンの通常のUSB端子でも電流は1.2A程度まで上がった。

さらに、最近のノートパソコンやスマホは、端子の形状に表裏がないUSBタイプCの採用が増えており、規格上は3Aまで対応している。一方、iPhoneなどのアップル製品は独自の仕様を採用する。iPhone6以降やiPadなどは高出力の充電に対応している。

なお、タイプCを採用した製品の中には、USB PD(パワーデリバリー)という新規格を取り入れた製品もある。PDの仕様は電圧が最大20V(ボルト)、電流が最大5Aで最大100W(ワット)の給電に対応し、次世代の充電規格として注目されている。

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