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証券業界の女性、連携で働き方探る 時間単位の有休も

2019/1/29

討論する証券会社で働く女性社員(東京都中央区)

証券業界を挙げて女性の活躍推進を目指す取り組みが始まった。生え抜きの女性役員が活躍する企業がある一方で、業界全体では男社会のイメージが残り、施策の会社間の差は大きい。第1弾として各社の女性を集め、ネットワークを構築するイベントを開催。各社独自の取り組みも進む。生き生きと働く女性を後押しする動きを追った。

■会社の垣根を越え、業界で取り組み開始

「うちは育児休業などの制度を活用する実績が少ない。積極的に取ることから始めたい」「育児で出社できない日があると、周囲にしわ寄せがいかないか不安。御社の在宅勤務の仕組みは?」

2018年10月4日、都内で開いた「証券 Women's Network」は証券各社の女性社員が一堂に会し、お互いの社内制度の点検や働き方の工夫について議論した。入社7年目以上の管理職・管理職候補の女性社員ら100人以上が集結。5、6人に分かれ、女性の活躍をめぐる討論もあった。「育児休業を思うように取れない」といった悩み、働き続けるために役立つ仕組みについてなど、熱い意見交換が続いた。

「会社の垣根を越えて集まるセミナーは初。横のつながりができれば、女性の活躍に何が必要かの気づきが生まれるはず」。呼びかけ人となった日本証券業協会(日証協)の鈴木茂晴会長は強調する。

鈴木会長は大和証券グループ本社の社長時代、全国の支店を回り、優秀な女性社員が力を発揮できずにいると痛感。有給休暇を取りやすくする施策が重要だとして改革した。同グループでは09年に女性役員が4人同時に誕生した。

17年に日証協会長に就任後は国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」に沿う形で協会に「働き方改革そして女性活躍支援分科会」を設けた。投資の世界ではSDGsにつながる女性の活躍銘柄を集めた商品もある。株式売買の取り次ぎから資産管理型ビジネスへと収益構造が変化。営業現場や調査部隊で顧客らと良い関係を築く人材として女性への期待は高い。各社の取り組みが進む。

■管理者育成へ海外研修

ドイツ証券は女性社員が管理職として意欲を高めるよう、研修に力を注ぐ。ホールセール営業部で部長を務める本山玲さん(40)は昇進後の15年、グループが約10カ国から50人ほどを集めたフランスでの1週間の研修に参加した。

大学院の講師を中心に英サッチャー元首相がどんな手法でマネジメントしたか議論したり、先輩が家庭と仕事をどう両立したか経験談を聞いたり。「悩みや課題の克服の仕方を共有することで、新しいことに挑戦し続けることへの自信になった」と本山さん。

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