海外での支払いに外貨預金利用 為替手数料ゼロデビットカードやプリペイドカードを活用

海外旅行先での支払いに外貨預金を利用する方法があると聞きました。どのようにすれば利用できるのでしょうか。

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外貨普通預金を海外での支払いに充てられる、プリペイドカードやデビットカードが増えている。これらのカードを使えば、VISAやマスターカードなどの加盟店で支払いができる。カードによっては利用額に応じて、マイルやポイントがたまる利点もある。

プリペイドカードは事前に入金した額の範囲内で使え、デビットカードは預金口座から即座に引き落とされる。円建ての支払いでは、現地通貨へ交換する際に為替手数料がかかる。外貨預金を直接支払いに充てられれば、為替手数料を新規に負担する必要がない。

為替相場が円高になった時点で外貨預金をしておけば、旅行時に円安が進行したとしても有利なレートで交換した外貨で支払える。為替差損が発生して「塩漬け」になっている外貨預金の有効活用にもなる。

新生銀行の子会社が発行する「GAICA(Flex機能付き)」(ガイカ)は4種類、大和ネクスト銀行などが取り扱いを始めた「DAIWA SMART DEPOSIT」(スマデポ)は5種類の外貨をチャージできる。

18年に登場した「JAL Global WALLET(グローバルウォレット)」は14種類の外貨に両替でき、そのうち7種類は住信SBIネット銀行の外貨預金からチャージできる。デビットカードでは、ソニー銀行の「Sony Bank WALLET」が10種類の外貨預金で支払える。

為替手数料以外のコストには注意が必要だ。例えばガイカはチャージする際に3.5%、スマデポは1.5%の手数料がかかる。JALグローバルウォレットは外貨ごとに最低限のチャージ額と手数料が決まっている。米ドルなら1回あたり2000ドル以上で30ドルだ。2月中旬から手数料を無料にするキャンペーンを実施する予定だ。

コスト面で有利なのはデビットカードだ。外貨預金の際の為替手数料以外はかからないのが一般的。ソニー銀は海外利用時にかかる「事務手数料」が無料で、18年5月には外貨預金の為替手数料も引き下げた。住信SBIネット銀も年30回を上限に、利用額の2.5%かかる事務手数料と同等のポイントを付与する。

各行とも10前後の外貨預金を取り扱っているが、チャージや支払いに利用できるのは米ドルやユーロ、英ポンドなど主要通貨が中心だ。新興国などの一部の通貨は支払いに利用できないので、申し込む前に確認しておこう。

[日本経済新聞朝刊2019年1月26日付]

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