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愛用時計がスマートウォッチに 津田大介wenaを試す

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NIKKEI STYLE

ジャーナリストの津田大介氏が気になるモノやサービスに迫る。今回取り上げるのは、普通の腕時計をスマートウォッチにできるというソニーの「wena wrist active」。Apple Watchを使い続けてきた津田氏の評価は?

◇  ◇  ◇

wena wrist activeはスマートウォッチの一種だが、Apple Watchに代表される一般的なスマートウォッチとはコンセプトが異なる。電子マネーや通知などの機能を、「ヘッド」と呼ばれる文字盤の部分ではなく、時計バンドに内蔵している。時計バンドを交換する感覚で、普通の腕時計を「スマートウォッチ化」できるというわけだ。

時計のバンドだけをスマートウォッチにするのは、ユニークなアイデアだと思う。僕はApple Watchを使い続けているのだが、今回、wena wrist activeを試用してみて、スマートウォッチにはこの方向性もあると実感させられた。

通知機能の実用性はApple Watchと遜色なし

腕時計というのは、一般的なデジタル製品のように機能や利便性だけで買い替えることが難しい製品だ。ロレックスやオメガといった高級ブランドを趣味で楽しんでいるビジネスマンもいれば、親から譲り受けたり入学や入社祝いなどの節目で贈られたりした腕時計を長年愛用し続けている人もいる。

スマートウォッチが気になりながらも、お気に入りの時計があるためになかなか乗り換えに踏み切れないという人も多いだろう。そんな人たちにとって、時計のバンドを交換するだけでスマートウォッチ化できるwena wrist activeは一つの解決策になるだろう。

僕がApple Watchを使っていていちばん便利だと思うのは、電話やメールの着信を教えてくれる通知機能だ。この点は、wena wrist activeも遜色なかった。メールや電話に関する情報はバンド部にある小さなディスプレーに表示されるのだが、バイブレーションが強いので、表示が見えなくても見逃す心配はない。LINEやTwitter、Facebook、Gmail、Slackなど、SNSやメール、チャットサービスは一通り利用できる。

 電子マネーにも対応している。利用できるのは「楽天Edy」「iD」「QUIC Pay」の3種類。僕は楽天Edyを使う機会が多いのだが、Apple Payでは対応していないので、この点も魅力的だった。

気になったのは、wena wrist activeの充電方法だ。充電専用のコネクターをバンドの裏面に取り付けた上で、USBケーブルを接続する。パーツが小さくて取り付けにくい上に、コネクターを無くさないか心配になる。Apple Watchのようなワイヤレス充電とまでは言わないが、もう少し工夫してほしかった。

ただ、1回充電すればバッテリーは約1週間持つ。1週間に1度の手間と割り切れば、個人的には目をつぶれるとも感じた。電子マネーと通知機能のみを使用する場合は約2週間、電子マネーのみを使用する場合は約1カ月と、利用機能を絞って駆動時間を延ばすように設定を変更することもできる。

サイズが合うか事前に確認が必要

もう一つ、注意すべき点は、どんな時計でもwena wrist activeを利用できるわけではない、ということだ。利用するには「ラグ幅」と呼ばれるヘッドとバンドを取り付ける部分のサイズが合っていないといけないのだ。wena wrist activeのラグ幅は22ミリとなっている(ただし、別売りのエンドピースを装着すれば、20ミリと18ミリの時計にも対応する)。

実は、Apple Watchの前に僕が愛用していたカシオの腕時計に、ステンレスタイプの「wena wrist pro」を取り付けたいと考えたのだが、調べてみるとラグ幅は21ミリ。wena wrist proの幅は、wena wrist activeと同じく22ミリなので、サイズが合わなかった。

合わないサイズを無理にはめようとすると傷ついたり壊れたりする可能性もあるだけに、購入を考える場合はこの点をよくチェックする必要がありそうだ。なお、ラグ幅がわからない場合は、ソニーストアやwena wristシリーズを取り扱っている店舗に行けば、バンドからヘッドを取り外して装着できるか確認してくれるという(店舗によっては取り外し費用は有料)。装着できるか不安だったり、持っている時計のラグ幅がわからなかったりする人は、店頭で事前に確認してから購入する方が確実だろう。

wena wristシリーズは、ここまでに話した「wena wrist active」と「wena wrist pro」の他に、wena wrist proと同じステンレスタイプの第1世代「wena wrist」、レザータイプの「wena wrist leather」の4種類がある。wena wristはwena wrist proの前モデルという位置づけで、proと比べるとバンド幅が2mm広く、文字を表示する有機ELは搭載していない(着信などの情報はバンド部分の振動とLEDの点滅で伝える)。バンドにカーフレザーを使用したwena wrist leatherは、通知機能などはなく、電子マネー機能のみを搭載したモデルだ。

スマートウォッチの新しい選択肢

僕のまわりでは、Apple Watchを使っている人が多く、ミーティングに参加すると出席者全員が付けていたということも珍しくない。スマートウォッチといえば、真っ先にApple Watchをイメージする人もいるだろう。そんな状況で登場したwena wristは、新しいコンセプトを提案しつつも、Apple Watchもしっかり研究している印象を受けた。

今のApple Watchにおおむね満足している僕も不満はある。前回も話した通り、Apple Watchは時計が常時表示されないので、時間をチェックするたびに腕を傾けて表示させなくてはいけないのが煩わしいのだ。僕のまわりには、時計をチェックする格好が失礼にならないよう、取材をするときだけApple Watchから普通のアナログ時計に付け替える人もいる。そういった不満はwena wristを使えば解消できる。

「楽天Edy」の搭載や駆動時間など、wena wristの方が優れている点もあるので、Apple Watchに細かい不満を抱えている人にとっても新しい選択肢になるだろう。まだ知らない人も多いかもしれないが、認知度が増せば、スマートウォッチがさらに普及するきっかけになる、そんな可能性を秘めていると感じた。

津田大介
 ジャーナリスト/メディア・アクティビスト。「ポリタス」編集長。1973年東京都生まれ。メディア、ジャーナリズム、IT・ネットサービス、コンテンツビジネス、著作権問題などを専門分野に執筆活動を行う。主な著書に「情報の呼吸法」(朝日出版社)、「Twitter社会論」(洋泉社新書)、「未来型サバイバル音楽論」(中公新書ラクレ)など。近著に「情報戦争を生き抜く」(朝日新書)。2011年9月より週刊有料メールマガジン「メディアの現場」を配信中。

(編集協力 藤原龍矢=アバンギャルド、写真 渡辺慎一郎=スタジオキャスパー)

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