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自己主張は嫌われる? 女性が直面する交渉のジレンマ 人生100年時代のキャリアとワークスタイル

2019/1/31

自己主張する女性は「攻撃的」と思われ嫌われる?(写真はイメージ=PIXTA)

「こんな仕事をしたい」「こんなポジションにチャレンジしたい」「自分の能力に見合った給与をもらいたい」……。そう思いながらもなぜか女性はそうした主張をためらうことが多いようです。なぜ女性は自己主張が苦手なのか。なぜ自分の立場を有利にする交渉ができないのか。交渉できる女性になるためには何が必要なのか。人事労務コンサルタントで社会保険労務士の佐佐木由美子さんが解説します。

◇  ◇  ◇

働く女性たちと話をしていると、時々「もったいない」と思うことがあります。それは、肝心な場面で交渉を避けようとしてしまうこと。なぜ女性はうまく自分の意見が伝えられないのでしょうか。

■なぜ女性は自己主張をためらうのか

職場では、採用面接や人事考課の際に、給与やポジションなど自分自身の労働条件について話し合う場面があります。そうしたときに、男性は自分の能力をアピールして交渉する傾向があるのに対し、女性はあまり交渉をしたがりません。

それは日本ばかりではありません。米国で行われたある調査では、カーネギーメロン大学の経営学修士取得者のうち、女性の93パーセントは雇用主から最初に提示された報酬額をそのまま受け入れたのに対し、男性は最初の金額をそのまま受け入れた人は43パーセントにすぎなかったのです。そのため、男性の初任給は女性よりも8パーセント近く高い結果となりました。

いったいなぜでしょうか? 女性は本能的に「自己主張する女性は嫌われる」と思っている節があります。男性であれば、積極的に自分の意見を主張することで評価されるのに対し、女性の場合は必ずしも好ましい結果をもたらすとは限らないことを知っているからです。むしろ、「口うるさい」「攻撃的だ」とやっかいに思われて、評価を落とすリスクさえはらんでいます。そうしたことを、過去の体験において、女性たちは感じ取っているのではないでしょうか。

私は仕事柄、人事担当者や経営者と話す機会が多いのですが、採用面接などの場面で、労働条件や人事制度などに関して積極的に質問をする女性応募者に対して、面接者が男性の場合、あまり高い評価を下していない傾向があるように感じています。給与といえば、主要な労働条件の一つですが、女性が交渉でもしようものなら、「生意気」だと感じてしまうこともあるようです。男性であれば、給与想定額のバッファをある程度見込んで面接に臨むものの、女性の場合はそうではないことが多いように感じられます。

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