努力しても実績が出ていなければ認められない。ごくあたりまえのことですが、そのことに気づいていない人が多かったのは事実です。

努力の方向が変わってゆく時代

インプットを努力、アウトプットを実績、とする因果関係はとてもわかりやすいものです。そしてアウトプットとしての実績が出ていなければ、インプットを増やしなさい、という指示は当然のことのように思えます。

けれども努力すればだれでも実績が出せるのか、というとそうではありません。実は努力と実績の間には、もう一つの要素が隠れています。それはなんでしょう?

才能?

それはあるかもしれません。けれどもたとえば新卒で入った会社の同期同士で、それほど才能に違いがあるとも思えません。もちろんとびぬけて優秀な人はいますが、だからといって優秀な人が一番に出世するわけではないことも事実です。

ではやはり努力の量?

たしかに関係はありそうです。けれども無駄な努力をしている人をみかけることもありますよね。

では努力の質? そのための仕事そのものの質とか?

たとえば実績を出しやすい仕事を与えられていれば、同じ努力の量でも実績は出しやすそうです。たとえば大量出店している飲食チェーンに入社した同期同士が、一方は繁盛店に配属され、一方は不採算店に配属されたら実績を出す機会も変わりそうです。

努力と実績とをつなぐ要素。それはできる営業マンに聞くと一言で教えてくれます。

答えは「繰り返す回数」です。

実績は確率で決まる

世の中に確定している事柄がない以上、あらゆる因果関係には運が影響します。

ということは、仮に90%の確率で成功することでも、10%の不運に見舞われると失敗するということです。

仮に試してみた回数が1回であれば、たまたまの10%にあたった人は、失敗という実績しか得られません。しかし同じことをもう1回やってみるなら、高い確率で、成功という実績を得ることになります。

もしその回数をどんどん増やしていくことができれば、成功の回数はさらに増えていきます。

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試行回数を増やす環境を整備する
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